【地域の「知」づくり、具体的な活動推進を図るための「拠点づくり」の考え方とプロジェクト設計】

拠点づくりに於いても、単なる「園芸・庭・花壇づくり」などとは一線を画する「風土・地域性をもった園芸活動」を指向していきます。

それぞれのプロジェクトでは、「小金井の風土」「その植生、花々、木々への人の思いを知り、受け継いだり、発展させていく活動としての園芸文化創造」とそのための拠点づくりを並行し、地域参加を基本目標としてきます。


Step1:「基本活動の拠点づくりとプロジェクト設計」

先ずは、小金井という風土ならではの活動の中心となるような「園芸活動の場」を創ったり、「活動ヴィジョン」を設計していきます。

<小金井の風土を代表する園芸活動の「ヴィジョン」と「ムーブメント」づくりのための4つの基本プロジェクトを設計する>

Project1)
学芸大学「学芸の森」を「園芸文化」教育プログラムの学習中心拠点とし、そこで[園芸文化案内人(仮称)を育成するプロジェクト
その案内人を市内の各小中学校や公民館、児童館などの園芸文化教育プログラムを展開拠点に派遣し、風土知をテーマとした社会教育プログラムを実施していきます。


>教育の森としての園芸文化教育の実践プログラムづくりと「園芸の里としての“知”」の中心拠点として、案内人の育成を実施します。


案内人の育成プログラム第一弾は、高齢者を対象とした江戸で誕生した見立て文化の継承を学芸大学の“知”で小金井エリアに展開する地域創生プログラムにより、江戸唖の見立て文化と小金井エリアの樹木、生垣を学習する「案内人育成」プログラムを予定しています。


具体的には、以下の順にプロジェクトを進めます。

1)「園芸文化案内人」組織の受け皿づくり
2)継続的な学習&お楽しみイベントとしての「黄金井名生垣(樹木)尽(づくし)の宴(うたげ)」設計

そのどれも、重要な鍵となる仕掛けは、プロジェクト推進過程を皆で楽しむ機会を創出するとともに製作する仲間づくりを「黄金井連」(小金井における文化人コミュニティ)づくりとして推進することです。その結果としての“風土知”の育成を目指します。
です。
>詳細は、こちらから。

●具体展開案:学芸大学と連携する「園芸文化の教育プログラム」展開ついては、以下をご覧ください。

*学芸の森、教育の森構想と守り人の会については、こちらから
*母体は、2016年度から本格展開する「学芸の森ボランティア組織」です。「学芸の森ボランティアについて」は、こちらをご覧ください。

*地域・風土文化育成プロジェクトは、大学のもつ“知”を地域文化と融合し、新たな伝統文化へと昇華していくプロジェクトです。

小金井の保存樹木、保存生垣を市内外の観光資源&地域の共有財産として守り、育成していく>保存樹木、生垣番付プロジェクト

>庭園文化の市民による「保存、管理」活動と「楽しみ方を学ぶ場」づくりの活動を具体化する

1)人材提供と資金補助:JA東京植木、JA東京むさし
2)小金井市との連携:環境農政部の協力を依頼する。且つ保存樹木、保存生垣制度を発展させ、観光資源として利用可能な具体プロジェクトを提案する。
「生垣巡りや観光資源の学習セミナー開催とイベント段階的な創出」<観光課、商工会との連携が重要となる>
3)生垣、樹木番付製作:学芸大学・芸術系統・書道研究科や日本画科に参画を依頼>栗山公園などの生垣サンプル、小金井各地の歴史文化資産としての植木農家の植木園の期間限定開放なども設計する<東町の栗林、梶野町の桜苗木園他>


Project2)
環境市民会議の活動を再編(会員登録拡大施策を展開)し、小金井内の各地域エリアにおける社会教育の推進、地域のコミュニティづくりを目標に設計、実施するプロジェクト(将来的な市の生涯教育課と連携を目標に段階的に実施していく環境市民会議主導の社会教育プロジェクト)

市内の各地域ごとに自治会や町会などの活性化を基本として、公民館や図書館、小中学校で実施します。そのエリアの植栽や公園の植栽、植木屋の植溜・苗木畠、農園を実地学習の拠点として、地域住民のコミュニティづくりを「園芸文化教育」を活用して推進するプロジェクトです


>市民と植栽の共生の実験場的な拠点とする<具体公園や植木屋は、当該する地域ごとに選定し、地域住民(公民館、児童館、図書館や保育園、小中学校や介護施設など)とともに地域利用・社会教育によるコミュニティ型共生プログラムを設計し、実施していきます。


●基本は、環境市民会議への個人会員や団体会員での参加を基本としてます。
同会議により選定され、資格認定された講師によるセミナーを自治会や町会と協同で展開していきます。

協力、参加依頼は、運営会議への代表参加やゲストとしての交流により実現していきます。
鍵は、自治会や町会との連携と公民館や児童館などでの実施では「企画運営スタッフ」の理解と積極的な参加、公園の場合は、「指定管理者の積極的な協力・理解と活動連携への意向の有無」で、植木屋の場合は、「経営者や後継者の本プロジェクトへの参画意向」の提案と交渉です。>
そのために市民会議の新たなビジョン創造とプレゼンテーションを実施してきます。
具体的には、

1)各小中学校を核とした地域での学校教育・社会教育連携プログラムの設計と実施(コミュニティスクールも視野)>学校との連携

第一弾は、小学校社会科や中学校の歴史、高等学校の地理や歴史の授業での「地域、郷土を知る」「明治大正の殖産興業」「環境」単元での「野菜・植木づくり」「殖産興業と多摩」「ごみのしまつとその歴史」をテーマとした学習を保護者とともに体験するプログラムです。

2)小金井市環境政策課と環境市民会議共同で緑化協会に提案する緑のサポーター教育機関申請>市との連携

3)小金井「わたしたちのまちの物語講座〜水・緑・人の風土を発見する体験へ〜」の小金井市民学校構想の提案>地域の自治会、町会との連携し、主に新たな転居者を対象として実施するプログラム

環境市民会議による、新たな社会教育研修プログラムの開発と展開構想の発表と第一期プログラム実施です。

4)市内の植木園の季節の散策と通年型花見イベント>植木屋との連携によるプログラム

小金井植木協会に協賛を依頼し、前述の「生垣番付とも連動させ、植木園巡りも推進する」


Project3)
市内著名庭園やよく使われる地域の公園(例:著名庭園>第一弾:滄浪泉園、野川公園、武蔵野公園、栗山公園等)の花壇、樹木、植栽、野草園などを「地域の保存生垣、保存樹木と連携させ」より高い観光資源へと成長させるプロジェクト<まちづくり協会の街かど観光案内人制度と連携>

>東京と連動した東京郊外文化史と同時に庭造り、花壇づくりを知るための風土植栽の展示場、典型例を学習する新しい街歩きプログラムづくりを行う。

具体的には、小金井の地域風土文化(東京圏の歴史伝統文化と連携させる。鍵は、文化財センターや学芸大学の地理学研究者の参画)を外部(主に都内)からの観光需要を満たす観光資源へと成長させる





<この項、続く>
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