<「川の地図辞典(多摩東部編)」および「図説 江戸・東京の川と水辺の事典」より、転載>

野川(Nogawa)

多摩川支流のひとつで、国分寺市東恋ヶ窪一丁目の日立中央研究所内の湧水を水源として、国分寺崖線に沿い東南に流れ、多摩川にそそぐ、一級河川。
水源から西武国分寺線とJR中央線の下をくぐって、南下するが、途中(国分寺市東元町三丁目)で東に流れを変え、旧国分寺村(現、東元町一丁目)から、貫井村(現、小金井市貫井南町四丁目)に入る。

その後、小金井村(現、前原町、中町、東町など)を経て、大沢村(現・三鷹市大沢など)から深大寺村(現・調布市深大寺元町など)、佐須村(現・佐須町)、柴崎村(現・佐須町三・四丁目、柴崎一丁目など)、金子村・大町村(現・図領町、菊野台、西つつじヶ丘など)と南東に流れ小足立村(現・狛江市西野川、東野川など)に入る。

覚東(がくとう)村、岩戸村(現・東野川、西野川、和泉本町、岩戸北など)から、喜多見村(現・世田谷区喜多見)、大蔵村(大蔵、鎌田など)では、六郷用水路を兼用し、瀬田村(現・玉川一丁目10番)の地先で多摩川に注ぐ。
延長20.23キロメートル、流域面積69.6平方メートル。俗に大川とも呼ばれていた。途中で入間川、仙川などを合わせる。

【水路図】


<転載、以上>

上記の「図説 江戸・東京の川と水辺の事典」の水路図について

●図内の表示についての注意点と間違い:

1)この図での湧水は、主要なものに限っているようです。湧水の詳細は、本サイトの「野川>湧水群」に詳細データを紹介する予定です。

2)この水路図では、野川の最も奥の源流となる湧水が「国分寺(中央公園)
」となっていますが、正確には、日立製作所中央研究所内庭園の湧水がその源となります。もちろん、お鷹の道・真姿の池の湧水郡も源の一部を担っているとはいえるでしょう。

3)「東姿の池」も誤字で、「真姿の池」が正しい表記です。

◆野川の支流および湧水群の説明は、こちらから、ご覧いただけます。