「素材を発見するには」の第2弾です。

その2:「もっと詳しく知るための素材・方法」を探す
最初は、小学校低学年同様の最初の「観る」ことによって、生じる「疑問・なぜ」から開始します。そして、そのなぜへの答えを得るための方法を考えることへの進んでいきます。


地図や高い所からの遠景で「観た」郷土。
さまざまな「疑問・なぜ」が登場してきます。

まず、それぞれの生徒が発する「なぜ」に耳を傾けます。
方法としては、アンケート用紙のような、一人ひとりの生徒かrの疑問を素直に収集することが大切です。


ここで更に重要なのは、
「低学年での学習結果も反映させる」
という点です。
低学年のときに「訪ねた公園」とその時作った地図があれば、「その地図」などの資料、「学校の植栽としての樹木」「季節の花の変化」などを織り込んで、考えていきます。

その上で、これらの「なぜ」という疑問の答えを探す作業をどうしたらできるのかを一緒に考えていきます。

「もっと詳しく知るためには、何をしたら、いいのか?」」
最初の「観る」でした方法をもう一度、おさらいします。

大事な点は、
「人に聞いた」
「地図で調べた」
「図鑑で花のことを知った」

という要素です。

この点をさらに推し進めて、考えていきます。

まず、低学年の公園や神社、お寺などの観察をさらに発展させる手法を考えます。

Step:1「森、林としてランドマークとなっている公園や神社、お寺」を素材に取り上げる

校外学習で訪ねてみたことのある「公園」は、遠景なら、林など木々がかたまっている場所として、見つけることができるかもしれません。その上で、地図で場所を確認して、より正確にその遠景との関連を見つけることができるでしょう。遠景から、地図から、
前に、行ったことのある、その後、花の樹木観察を続けてきた公園だ!と気づきます。
その次に、その公園の遠景と同様に大きな森や樹木の密生する場所を発見し、何だろうかという疑問へ導きます。

当然、この林や森を知っている生徒がいるかもしれません。
「以前に家族で行ったことがある」「植物園がある」「夏にお祭りがあった場所」など様々な意見が出るでしょう。

「地図」で名前が解るかもしれません。こんもりと茂った林や森の姿に以前訪ねた公園と比べてみて、どんな植物、花や樹木があるのかと云う疑問にもたどり着きます。

さあ、どうやって、この場所のことを調べたらいいのかという授業へと展開していきます。

大きくは、低学年での経験から、以下の意見に集約されるようにガイドしていきます。


「行って、観る」
「図書館(Webで)で調べる」
「知っていそうな人に聞く」


以下、この3点をランドマークとして、発見した「公園・神社・お寺」を対象として、それぞれに授業に展開、設計していきます。