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もちろん、従来の社会科で行ってきた「郷土学習」の基本である
基本的な郷土史資料や文献を入手する
ことも重要です。

ただ、どのようにしたら入手、情報収集できるかを良く検討する。
そうした体験をすることが重要です。

Step2:郷土資料を入手する方法を考える

まずは、何処に文献があるか?を考えます。
その上で、どのようにして手に入れるかを皆で意見を出し合って、考えます。

当然、意見として出てくるのが、

1)学校の図書館で探すことでしょう。
既に郷土史資料棚を設けている小学校なら、簡単に見つけることができます。そうでない場合は、図書館分類を理解させ、そのどこに郷土資料、文献が含まれるかを学ぶ機会となります。

その他には、
2)地方自治体(県や市町村の公立図書館)図書館で探すことでしょう。
県や自治体によっては、実際の館内に郷土資料の棚があるのはもちろん、Web上で専用の書籍検索ができ、尚且つ郷土資料検索がある場合もあります。この場合は、キーワード検索など、ワードによる文献検索を学ぶ機会となります。是非、調べる体験を学習に組み込みたいものです。
ネット検索から、図書館への訪問による図書館分類の発見は、連携して、より深い文献探しの体験となるはずです。

この際に大事なのは、当該する「**市」だけでなく、隣接する市町村やより大きなエリアの県や地方の文献も探しておくことです。実際、現状の市町村のエリアは便宜的に決められたものや合併などで誕生したエリア区分も多く、文化的なエリアとは異なる場合が良くあります。そうした場合に少し広い範囲を調べる必要が出てくることが往々にしてあります。文献もそうした意味で広く入手できるように検索しておくことを学ぶことも重要でしょう。


ここで学習を設計する鍵は、Webでの検索の場合は、
「どんな言葉で検索するか?」
となります。

また、実際の図書館を訪ねて資料文献を探す場合は、
「図書館の分類方法の発見」と「郷土文献の図書館での位置づけ」
です。
この学習内容と設計は、正に将来的な社会科(他教科も含む授業での)資料文献検索方法への基礎づくりと考え、重要視したいものです。


<この項、了>

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