トップ  >  郷土学習について、学ぶ基盤づくり  >  学校教育における「社会科」での郷土教育」の推進を摸索する  >  第68期研究協議会から  >  「社会科教育連盟」の第68期活動について:その3「同公開授業の園芸文化学による支援モデルづくり編の1」
公開授業をモチーフに「園芸文化学」による支援を展開する方向性を考案する

もちろん、公開授業は、既に終わったもので、前の章で報告したとおりです。その中での本サイトからの意見やコメントは、授業全般についてのものでしたし、園芸文化学とは離れた「郷土教育」という大きなくくりでのものでした。その意味では、本サイトの提携サイト「公界」の風土知研究に近いテーマかもしれません。

ただ、本サイトでは、あくまで「園芸文化学」で支援することを摸索してみたいと考えています。もちろん、必ずこうした内容を網羅してもらうというのではなく、地域、学校によっては可能性を検討してもらえるように準備、計画してみたいということです。

本章では、そうした意味で、「台東区を観光の町として、知ってもらう」というテーマに即して、以下に設計してみました。

◆第1章◆テーマづくり

台東区ならではの、他にない「緑の観光」を考える


STEP1:台東区の緑の全体像を知り、その上で「台東区の緑の観光とは」を考える

台東区の緑の全体像を把握する<行政からの情報を参考に>

まずは、台東区の緑の現況、緑化計画などの行政からの基礎知識を収集します。 台東区の行政情報を参照します。こちらををご覧ください。

<ポイントの発見>

●被緑率とは?
●航空写真による調査の意味は?
●実地、観察調査の実態は?
●樹種、草花品種はどの程度まで把握されているのか?
●どこから来た、樹木、草、花なのか?


「台東区観光のための緑」を一つ見付けだし、その魅力アップの方法を試しに設計してみる

<台東区の観光資源と緑の関係を発見する>

●現在の台東区の観光資源とは?⇒台東区の観光協会のWebsiteから調べる
●それらの観光資源における「緑」から、試しに魅力アップを考えられる?⇒「観光資源として魅力ある緑」「この郷土ならではの緑の観光地」として、これはというものを探す

<台東区の「緑」の観光を試しに設計する>

●前項目で調べた観光資源から、緑という視点で一つの「観光資源としての緑」を選ぶ⇒他に無い、この地域ならではの緑の魅力は何?
●その魅力を最大限に生かす「観光」イベント、ツアーづくりへ
●魅力を守る、さらに発展させていくための工夫を考える⇒区に提案する?一緒に実現する仲間づくり?など


STEP2:いよいよ「我が町=学校周辺エリア」の「緑の観光」に注目する!

前述の台東区の全体像と比較、抽出した形で学校周辺のエリア(根岸小学校の場合は、根岸エリアです)の緑の現況と観光情報をピックアップし、区内でのこのエリアの位置づけを見付け、「我が町・緑の観光資源」を発見します。

<ポイントの発見>

●根岸エリアとは?区内での「緑の自然環境」「観光」という面からの地勢、位置づけは?
●学校の近くの「緑の観光資源」はどこにある?
●公園?史蹟?空き地?民有地?学校の敷地の緑は?⇒前述の方法で調べる⇒我が学校についても調べる!
●本サイトと提携サイト機能を活用して、調べてみます。<事前にコンテンツは、支援者、学校で準備>
「自分たちで観光資源を発見するわくわく体験へ」


STEP3:学校周辺エリアの緑の観光資源・観察会を計画する

上記の情報を収集した後に、それぞれ見ることのできるだろう、観光資源としての「樹種」「草花品種」とピックアップして、本サイトの花研究、樹木研究で下調べをします。
また、同時に前述の行政情報からの「観光資源」に加え、本サイトは提携サイトの「公界」などの情報を元にこのエリアの観光資源をより、深く下調べをして、その魅力を発見していきます。

<ポイントの発見>

●何時頃に観察したら、何が見られる?緑の観光の目標設計と期待値づくり
●新たな魅力は発見できる?それぞれの歴史?現在の魅力?関わっている人々?緑に関わった人(植木職人・栽培家・施設経営者・ボランティア)?誰について、興味が膨らんだかで、調べる内容をさらに進めていきます。>ヒアリング、事前に話を聞ける相手を調べ、本サイトにコンテンツとして掲載しておくことで、生徒自らがその対象を発見し、話を聞きたいと提案する過程を踏むことができます。

次の章では、この計画のための準備方法を考えます
<この項、了>
プリンタ用画面
友達に伝える
投票数:14 平均点:4.29
前
「社会科教育連盟」の第68期活動について:その2「第68回全国社会科教育研究協議会報告>公開授業」
カテゴリートップ
第68期研究協議会から