【倶楽部活動はどう楽しむの?】

まず、この倶楽部に入部しようと思う学生は、「楽しくなければ、自分にとって、面白くなければ、続かない」と考えないでしょうか。そして、当然、「皆で一緒にやるから楽しいという体験がしたい」とも考えます。

この倶楽部に入って、どんな楽しみを自分として、仲間と一緒に創りだすことができるのでしょうか?

他の倶楽部では、どうでしょう?運動部なら、大会や選手権など、仲間と一緒に頑張って、勝ち残って得られる達成感には、こたえられないものがあるでしょう。
一緒に努力する楽しみ=チームワーク、そして結果としての、達成目標を成し遂げる達成感=ゴールの喜びが倶楽部活動の醍醐味でもあります。そうした倶楽部活動が何年も続き、この大学の園芸華道倶楽部の伝統として、受け継がれ、さらに成長発展して、他にない存在となりえたら…。そんな倶楽部活動を作り上げていくには、何が必要なのでしょう?

以下のその目標設計を3つのステップに分けて、紹介します。



その1:【チームワークで成し遂げる。何を?】

それが正に、前項目で述べた以下の「基本コンセプト」に沿って、何を成し遂げるかというチームの目標をつくること、そして、それを達成する方法を検討し、実際にまい進するということです。

再度、基本コンセプトを思い出しましょう。


【基本コンセプト】
自ら、育て、その時、大学構内に実際に生育している「自然の美しさ」を「飾る=その場所を訪れる人をもてなす」楽しさを味わい、その面白さ、素晴らしさを追及し、そのことで自分の未来を切り拓くことのできる倶楽部活動


もちろん、創立数年、誕生したばかりの「倶楽部」の場合は、優秀な指導者(監督、部長)無しには、この実現はできません。毎年、良き倶楽部員が育ち、その後に先輩として、後輩を指導するという伝統が生まれていくのです。

幸い、この学芸大学の「学芸の森」プロジェクトは、園芸・華道・茶道・造園などの文化と実務(花と樹木、庭づくり)の専門家集団を迎えて、一流の技術と経験を提供してもらえる環境ができています。彼ら(一流の監督と部長ともいえる専門家)の提案する「園芸文化の達成目標に応じたプログラム」から、部員全員で、最適な目標を選ぶことができます。しかも、その達成への指導も受けることができます。このことを部員募集に明示し、そのプログラムも紹介することでより多くの部員獲得を目指します。もちろん、輝かしいゴールへの道の説明も募集告知には欠かせない内容です。

事前の現部員、部長へに説明し、現部員によるガイダンスと準備活動を進めた上で募集プログラムを設計し、募集活動に臨むのが最適でしょう。

●準備活動とは●

実際に建前や計画だけで、新入生に倶楽部活動のリアリティを感じさせることは困難です。2月〜4月までに、その準備となる現部員による準備活動は、欠かせません。

具体的には、園芸専門家指導スタッフによる目標プログラムへの入り口づくりがこの準備期間の活動になります。詳細は、別項目の目標プログラムで詳細をご案内します。



その2:【チームもあるけど、自分の将来や未来に向けて、個人としての目標、達成すべきゴールも見つけたい】

当然といえば、当然でしょう。学校の倶楽部活動も将来のプロ選手や職業への道に繋がらなければ、今一歩、力が入らないというものでしょう。その大きな一つの道は、「教育者としての道、目標」でしょう。

さらには、園芸家、華道家、造園家などの、その他の職業も選択肢のひとつになるかもしれません。当然、国家公務員や地方公務員、園芸、花卉、樹木、街づくり、都市開発など様々な関連分野の民間企業への就職も忘れてはなりません。
そうした目標への道への個人、団体指導、手助けもこの「園芸華道部」の目標の一つなのです。


そして、さらに重要なのは、もうひとつの特徴、「地域共生」というテーマです。


その3:【大学の中だけではない、地域との共生を創出する次世代の地域づくりの担い手としての経験を得ることができる?】

掛け声だけの「地域共生」、特産物を造ればそれで「地方再生」などという現状の地域づくりから、さらに発展させて、大学を拠点とした「地域づくり」を推進するコミュニティの一画を「園芸華道部の一員」として担う体験(できれば、中核的な存在として、その推進役を担うのが理想です)が第3の本倶楽部の目標です。具体的には、「学芸の森・守り人の会ー小金井連ー」への在学生の参加の様々な支援役としての役割を担っていきます。参加したい学生の園芸指導や具体活動の支援をしていきます。

部員達は、その後、自分の郷土へ、または外国へ、別な都市や地域へ住んでも、その体験が大きな支えとなる筈です。そうした体験を大学生時代にすることができるように、本倶楽部と大学は、学芸の森プロジェクトとも連携させながら、倶楽部活動の目標と具体活動を設計、支援していきます。

それが、第二期「学芸の森」プロジェクト=「教育の森・小金井連 〜植木の里からの郷土づくり〜」です。

詳細は、倶楽部活動の具体設計と専門家チームによる活動目標案をご覧ください。


<この項、了>