【大学にある様々なアイデンティティを概観する(大学アイデンティティ・ガイダンス)】

●実は、わかっているようで、わかっていないのが大学という現実があります。
大学4年間でも十分に理解できるかどうかも定かではないのが大学なのかもしれません。

だからこそ、最初に大学を概観し、今後の大学生活を快適にするために、前章で話してきた「大学という機構に存在する自らの学生生活に関わるものやことのアイデンティティ」の発見と再認識することが重要な意味を持ってきます。

この内容を以下の5項目で示し、その内容把握のプログラムを短期間で実行していきます。自己実現の鍵がそこにあります。

<入学時から全5回で実施される短期の共通5項目セミナー大学アイデンティティ・ガイダンス・プログラムとは>

1)自分が入学してきた目的、今現在、考えている自己実現のアイデンティティの方向性の再確認と
各学科での授業(担当教授やその専門と分野、授業形式、レポート提出や試験、ゼミの内容)や学習内容や論文作成などを事前に概観し、学習生活のイメージと目標、さらにはその鍵となる付き合い方を学んでおく

2)学芸大学でのこれからの学生生活で実現、目標達成のために利用、活用できる様々な大学のもつシステム(大学知の集積としての「大学附属図書館と大学史資料館」)やインターネットを駆使した学術情報の収集の方法とその課題や注意点の学習
さらには、倶楽部活動などの多様な価値、自己実現の機会利用、同窓会など将来にわたるコミュニティの窓口と機構の存在)のアイデンティティ(意味と存在する目的、利用方法)を認識すること

3)この学芸大学という存在の
●1●ベーシック・アイデンティティ(学芸大学の歴史、沿革)を知る
●2●「創り、継承されてきた植栽環境」としての学芸の森(こちらから)の発見
●3●附属学校、施設部、各施設のなどの各施設アイデンティティを知る
●4●さらにはこの学芸大学を取り巻く、そのものが存在する場所、地域としての小金井や周辺のエリア・アイデンティティを発見、認識する(こちらから)
●5●そうした周辺の環境との地域共生プログラム、社会体験プログラムなどによるエリア・コミュニケーション・プログラムを学ぶ
というプログラムが予定されています。具体的には、
>この部分のオリエンテーション、オリエンテーリングには、大学、及び大学史紹介映像(1)、学内オリエンテーリングマップと資料による学内散策プログラム(2〜4)、社会体験プログラムなどの配布資料(5)を活用してください。>学内散策プログラム(2〜4)については、ご覧ください。

4)自らの学生生活を阻害するような出来事が生じないようにするために永年、培われてきた先輩たちのノウハウ(自分での危機管理手法と学校からの支援、相談受け窓口などの存在)を学ぶ

5)4年間の学生生活(教員養成課程、教育支援課程、介護体験、教育実習)と将来の進路、就職などの展望を可能にする制度や支援内容の把握

この5項目に沿って、「実施されるガイダンスプログラム=大学のアイデンティティ発見機会づくり」によって、「新入生が自らの将来にわたる大学生活をイメージできるようにする」計画です。

そのことで、数年間に渡る学校生活で、「自らのファンタジーをつくる入口ができる」ことを目標としています。当然、入学ガイダンス・セミナーだけでなく、その後も常にその自らのアイデンティティを問いかけるとともに大学のアイデンティティを問いかけ、探していくことが重要なことはいうまでもありません。


本サイトでは、この3)に利用いただけるような「学芸の森」についてのガイダンス資料をご用意しています。>
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