【2015年度第2回部門会議】

参加者:
前田機構長、岩元准教授(総合教育系)、高坂(任意機構員)

1)正面並木エリアの植栽計画モデル討議

参加者全員で現状の正面並木エリアの直裁のモデル化計画についての討議をしました。


<討議内容>

*前回の目視調査とそれ以前からの本サイト内の春から夏にかけての桜並木の植生現状から、現状の植栽品種の状況と課題を整理して、これらの品種の維持計画を立案する必要があること。特に桜については、2014年までに実施してきた外部専門家による樹勢調査の結果を踏まえて、桜並木の今後を設計していく。

*夏から、冬までの植生も継続して、調査、報告する

*この正面の並木は、学内の他の植栽と比較しても、周辺住民との共有、共用の側面が強く、より地域連携型植栽モデルとしての性格をもっており、そうした側面からのモデルづくりが重要。

*モデル設計にあたっては、現状でのこの並木周辺の住民との連携(桜の時期に開催される辟雍会や小金井の要人などと地域住民連絡会などを招待しての学内で開催されてきた「桜の会」などの実態がある)を把握しておく。住民の並木荷対する意識や現状での地域連携について、より詳しく把握しておく必要がある。

*現状の桜の枝が隣家の上に広がっているだけでなく、落ち葉の問題、並木に植栽されている品種と同様な品種の隣家花壇での生育などと広範囲なつながりが確認されている。

*正門並木は、大学正門へのプロムナードとしてのアイデンティティであり、この貫井北町四丁目住民にとっても「シンボル」「地域アイデンティティ」の一部となるような風土アイコンとしての位置づけが必要。そのためにも地域の風土史の研究とそうした風土づくりを推進していくことが望ましい。(貫井北町四丁目、連雀通りの反対側の貫井北町五丁目を含んだ連雀通り文化の育成など)




2)今後の計画立案へのスケジュールと概要について

●モデル設計の方向性とスケジュールを考える<上記の討議内容を踏まえて>●


1)第一期のモデル設計とその成果をいつ頃までに目標設定するか

●「桜並木」調査という成果を基本に「桜」を核とした成果目標が重要ではないか。
その意味では、来年度の春、4月の桜の時期に成果と第二期への計画発表ができるようなスケジュール感が良いのでは。
地域共生モデルとしても「小金井の桜」など馴染みの深い風土要素があり、地域との連携の図りやすい。
第一期の成果を2016年度春には、学内、地域で享受できるように第一期計画立案をしたい。


2)大きくテーマを3つに分けて、第一期のモデル計画設計と目標設定をしてはどうか

●テーマ1:
現状の正面、植栽デザインの考え方


●テーマ2:
地域連携、地域風土づくりへの参画


●テーマ3:
上記2つのテーマを踏まえた形での通年での、植栽管理手法の設計


3)各テーマを3つの具体化と実施設計について

*重要な要素*
●学芸の森環境機構の各部門計画との密な連携を図る
●実施予算設計
●全学(職員、教員と学生)参加の仕掛けを作る
●第二期への継承、継続となる課題、目標の抽出


●テーマ1:現状の正面、植栽デザインの考え方

1)今、植栽されている品種の特定とその品種植栽にかけられた人の思ひを大切にし、それらを維持することで、よりきれいに開花したり、緑を楽しめるような空間づくりを推進していく

2)季節ごとの景観(開花と緑)を予測、設計し、それを際立たせるために下草整理や剪定、品種育成を行う。特に4月の桜開花時期の景観づくりを、第一期のメイン課題とする。サブの課題としてその他の品種は、通年での継続的な景観づくりを設計していく

3)周辺隣家の植栽との共生をテーマに全体の花と緑の景観づくりを行う
*部門間連携として、同じ品種の学内での生育把握


●テーマ2:地域連携、地域風土づくりへの参画

1)これまでの地域連携の実態と課題を把握する>
*具体的には、広報課と広報課を通じて、近隣住民組織代表者などへのヒアリングを実施していく
*近隣住民の生垣や花壇の現状も把握する
*並木につながる大学の南側フェンスの植栽状況も把握していく

*部門連携としては、
「地域連携部門」へ、このエリア周辺について、得られた各種情報を提供を行っていく


2)「小金井・貫井地域」地域風土特性、歴史、その変遷や植栽自体の変遷の把握を行う>

得られた成果を住民、学内関係者で共有する
2016年度の3-4月の小金井桜まつりとの連携を計画検討する
大学史資料館の成果とも連携していく

*部門連携としては、
「環境評価部門」
告知媒体を通じて、成果を学内外に情報提供していく。媒体自体の作成が予算的に予定されていない場合は、広報課との連携により、積極的に外部メディアへの情報提供を推進していく
「環境学習部門」
*生活科学・家庭科棟でのモデル実施の報告などと連携して、「正面並木の会」の実績告知も行っていく。

*全学での教育連携としては、各学科(学習支援)授業、公開講座、新たな講座設計を視野に学習環境づくりを行っていく。同時に「大学史資料館」などの展示や成果発表にも連携していく


学内域連携委員会への提案として、学芸の森環境会議より「小金井市との街づくりへの連携活動としての「小金井桜まつり」と連携した“学芸の桜守たち”(2016年3-4月、従来実施してきた桜の会とも連携)を提案する(11月頃)


●テーマ3:上記2つのテーマを踏まえた形での通年での、植栽管理手法を設計する

植栽管理要員の確保とその知識学習の実施
周辺植木農家への協力依頼(植木組合を通じてと、「教育の森」アドバイザーより直接依頼)
地域の花屋や園芸家の参加<植栽管理セミナーや交流会も開催>
管理用の用具、設備の地域住民との共有化(道具と保管設備、天水桶やコンポストなどの設置も検討)

部門連携としは、
「環境学習部門」
エリアごとの植栽管理モデルとしては、「正門並木の会」をつくり、基本管理人員(特定の職員部門:候補としは、総務課と広報課など)と希望学生ボランティア登録(サークル単位や教員を核に学系講座単位で実施し、貫井4-5丁目居住教員や学生へも呼びかける)を行い、通年での管理を実施設計する
「環境地域連携部門」
「守り人の会」への登録を視野に並木周辺住民やNPO団体ボランティアの「正門並木の会」への参画を進める。定期地域イベント開催も検討していくと同時に登録者への学内の催し参加を促していく仕組みを作っていく。
「環境改善推進部門」
地域住民と共有できるような、落ち葉コンポストや天水桶の設置などを含めた地域へのノウハウや設備、資源供給を提案し、推進していく。(設置コストの負担や手法、設置場所は、住民とも討議の上、検討していく)
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