植物の葉にある
「気孔」の仕組み、植物にとっての役割などを実際の観察と生物学的な知識を勉強します。
<小学校高学年から、高等学校まで><「雑草のはなし」田中修著より、転載>
私たち人間に体温があるように、植物にも体温にあたるものがある。植物の場合は、葉温という。葉温は、強い太陽の光を受けると、気温を超えることが多い。昼間、葉では光合成が営まれており、そのために必要な多くの酵素類が働いている。酵素はタンパク質であるから、高温に弱く、温度が高くなりすぎると性質が変わり、はたらきをうしなってしまう。すると、光合成ができなくなり、植物にとっては、死を意味する。
だから、そのような高温になりそうな場合、植物は必死に抵抗する。その方法は、
葉にある穴から水を蒸発させ、気化熱で葉温をさげることである。葉から水が蒸発することを、
「蒸散」という。人間が汗をかいて、体温の異常な高まりを抑えているのと、同じ原理である。
(中略)
植物の葉には、
汗をかくための穴(気孔)がいっぱい開いている。植物ごとに異なるが、たった一ミリメートル四方の中に、少ない場合でも数十個くらい。多いものでは、千個以上もある。「植物の葉は穴だらけ」である、植物はこの穴を通して、一日に自分の体重あるいはその何倍もの水分量を蒸散する。
<転載、以上>
そして、田中氏は、「ツユクサ」をこうした気孔を観察するのに適した植物として、中高等学校の理科の実験での話を記述しています。ツユクサの葉の気孔観察は、以下、田中氏の情報も参考に以下にご紹介します。
1)【愛知県の教育支援サイトからの情報】愛知県では、「愛知エースネット」というWeb上の教育支援資料提供のシステムを実施してます。その中の、中学校の理科に「様々な植物の気孔の種類を観察する」という項目がありました。
こちらから、ご覧ください。
2)【個人サイト「生きもの好きの語る自然誌」からの情報】このサイトは、様々な生物観察の情報を提供してくれます。
こちらから、ご覧いただけます。
このサイトにある植物の組織観察にムラサキツユクサの気孔観察についての情報を見つけました。詳細は、
こちらです。<この項目、継続情報収集と作成中>