【正門の桜並木を知り、「小金井の桜」をエリア・アイデンティティとして捉えなおし、連携するために】「小金井の桜(玉川上水・小金井公園の桜)」は、既に小金井の観光の、歴史文化の象徴的な役割を果たして来ました。郷土を遡及すつ「小金井市誌」でも多くの頁数を割き、歴史的な記録文献も多数研究され、江戸時代からの桜の名所とされています。この桜を郷土教育の象徴として活用するとともに郷土活性化イベントへと連携していきます。
その小金井桜の誕生から、変遷、地域内での展開を地域の「植木の里」としての歴史とともに訴求します。その展開の第一歩(2015〜2016年)として、小金井の各エリアの桜(各大学の桜、公園・庭園の桜、公共施設の桜、学校の桜)を学び、育て育成することに地域が参加するムーブメントを開始する地域イベントの創出を目指します。そのこと自体が地域の園芸・植栽への関心を育成し、郷土・地域風土へと関心を高める第一ステップとなることを第一期の目標とします。
●小金井桜(やまざくら)の誕生>吉野山と桜川の桜と玉川上水は、江戸にとっての何だったのか?<江戸の行楽文化を支えた周辺地域とその風土文化とは〜その当時から、現在まで〜>第一期:2015年春〜2016年春2月〜4月予定>プロジェクト開始と第一期プロジェクト推進シンポジウム(2月)の開催。可能なら、既存の地域イベントと連携して、4月まで継続して、プロジェクトを進める。
【参考資料】
●本サイトの玉川上水の桜についての記述は、
こちらから。
●玉川上水の小金井桜の保存、整備計画については、こちらから、ダウンロードして、ご覧ください。
●本サイトの花研究の桜についての記述は、こちらから。
●吉野山の桜については、
●桜川の桜については、こちらから。
●江戸の行楽文化については、
<提携先候補>:
東京都公園協会、園芸文化協会、東京植木農業協同組合、JA東京むさし、日本植木協会、日本植物園協会、小金井市教育委員会、江戸東京たてもの園等
<参加・協力交渉先候補の地域コミュニティや団体>:
貫井北町、南町町内会、学芸大学と同付属小中学校、幼稚園、保育園の同窓会やPTA、職員組合、シニアSOHO小金井・花暦之縁ワークグループ、小金井環境市民会議、こがねい子ども遊プレーパーク、NPO法人 birth、小金井食育HP委員会、
名勝・小金井桜の会、小金井公園桜守の会、NPO法人小金井桜を復活する会、江戸東京伝統野菜研究会、江戸の農家みち、法政大学農業サークル「あぐり」、地域の農家や小中学校のPTAやおやじの会、公園ボランティア等
【学芸大学構内の桜並木の詳細調査をさらに発展させて、展開する】
【正門の桜並木の誕生した時期とは】現状で調査済みの「正門桜並木(学芸大学創立昭和24年、以前、昭和17(1942)年に多摩陸軍技術研究所(第三、第七、第八研究所)設立当時に植えられた桜並木であることを認識しておく必要があります)」を基礎にその他の桜も調査し、植栽への理解を深める。
多摩陸軍技術研究所は、サレジオ学園や情報通信研究機構や文化女子大、つつじ公園(市西部浄水所)も含むエリアでした。その意味では、同様の植栽として、繋がっている可能性もあります。
同時に桜守プロジェクトを開始。同プロジェクトでは、学内全域の桜の品種や存在を真山教授の「私の植物」を参考に学生と支援参加いただく樹木医のチームにより調査する。主に学内で、小中学校の周囲の桜は丁寧に調査する。さらに可能ならば、周囲の施設や団体にも協力を依頼し、多摩陸軍技術研究所の範囲から、貫井南、北町周辺へと広げ、調査を行う。(環境市民会議との連携)多摩陸軍技術研究所マップ<「知られざる軍都多摩・武蔵野(洋泉社MOOK」より、以下に転載>
【元多摩陸軍技術研究所エリアの桜を知る、発見する】<サレジオ学園>●同域内にあるサレジオ学園(小中学校)にも見事な桜の樹木があります。同校の公式サイト(
こちらから)には、サレジオの四季というページがあり、サクラが咲き誇っている画像なども掲載されています。
この地への小学校の移転が1947年(昭和22年)ですから、学芸大学より早くこの地に移転しています。その意味では、当時の技術研究所の桜がそのまま、生育している可能性が高いと思われます。
<文化女子大>●小平キャンパスは、1985年に短期大学部が設置されましたが、それ以前には、建物は見られませんでした。その意味では、新たな文化学園による植栽の可能性が高く、技術研究所との関連性は見られないようです。
<つつじ公園>●つつじ公園は、池もある公園で、樹木としては、メタセコイヤ、ラクウショウが特徴的で、ケヤキも見られます。小平の花として、各種のつつじを見ることができますが、この公園の設置当時のことや植栽の変遷が解ればと思います。
<小金井市立第一中学校>●サレジオ学園と同様に
昭和22年(1947年)の4月1日に小金井町立小金井中学校として設置されています。同学校の公式サイトの沿革には、元陸軍技術研究所の建物を利用して発足・設置されたことが記述されています。公式サイトは、
こちらから、ご覧いただけます。第一中学校となったのは、昭和29年(1955年)です。植栽環境としては、
「ふじがねの森」という森があるようです。この森の由来も調べておきたいものです。
Step1:【正門の植生と桜の現状を把握する】●環境報告書・桜の調査から●真山教授の学内植生調査から<Aエリアの植生>1/アジサイ、2/アセビ、3/イヌツゲ、4/ウツギモクセイ、
5/オオシマザクラ、
6/オオムラサキツツジ、7/オオヤマツツジ、8/キョウチクトウ、9/クチナシ、
10/サツキ、11/シロリュウキュウツツジ、12/ソヨゴ、13/タチバナモドキ、
14/ドウダンツツジ、15/ナンテン、16/ハマヒサカキ、17/ヒイラギモクセイ、
18/ヒュウガミズキ、19/ボケ、20/ミヤマシキミ、21/ムクゲ、22/ヤマツツジ、
23/ヨウヤナギ、24/ロウバイ
<以上>
このマップデータでは、
「5/オオシマザクラ」がなく、「25」、「26」の品種が不明なようです。真山教授に確認予定です。どうも、この二つがサクラのようです。
●第一期調査:2015年1月28日〜2016年2月
現在の正門並木の植生を把握し、その管理育成計画を立案する>具体的には、学芸の森推進部門による正門並木管理講習の立案するための調査活動と管理講習などの詳細は、2015年度の講習会報告は、こちらをご覧ください。Step2:【桜守の育成となる年間植栽育成管理活動の設計と実施】●第二期調査と桜守プロジェクトの開始:2016年3月〜2017年2月
桜の品種同定を第一弾として、桜並木の管理育成講座を年間で計画し、実施する:
◆講師:樹木医と学芸の森機構会議機構員と学芸の森推進部門メンバー
◆対象:学生、教職員、正門周辺地域住民(学芸の森ボランティア登録)など
◆無料講習
>詳細は、こちらの2016年度の講習報告をご覧ください。【第二期(2017年度)以降の展開案】●明治から大正へ、多摩地区での公園・庭園文化の誕生と植木の里
「小金井公園・浴恩館・滄浪泉園・殿ヶ谷戸庭園・井の頭恩賜公園・神代植物公園」を発信するエリアプロジェクトと連携して、学芸の森=教育の森プロジェクトを展開していく。
同心円状に広がった江戸園芸、庭園文化が生んだ多摩地区の園芸直裁環境として、訴求していく。
具体案
1)植木の里プロジェクト第一弾:保存樹木、保存生垣番付発行との連携
環境市民会議まちづくり部会と学芸大学の番付研究、制作チームの協力で推進する「黄金井名木、名生垣尽」プロジェクトに連携する形で学芸大学の杜、並木、植栽の認知拡大を図る。
これらの番付に沿った街歩きを観光資源として、開発し、植木、生垣保全の促進へとつなげる(協力;小金井植木農業組合、東京樹木医会、小金井市観光まちおこし協会など)<この項、作成中>