【「育成の森」(若草研究室と周辺の「育成の庭」)の基本設計に「学芸の森本部事務所(若草研究室)」の設計を盛り込む】


学芸の森環境機構会議を第三期構想へと進める

1)「環境」という言葉を広義にとらえ、「学芸の森」を新たに「教育の森」と位置づける(植栽、教育者の育成という営みの空間、地域という風土との共生という目的とこれまでの歩みの総体を内包した独自のアイデンティティを獲得するため)
そのための新たなヴィジョン(構想)と推進組織、機能を設計し、推進していく<学芸の森環境機構会議・地域連携部門内に「教育の森プロジェクト」設置へ2015年9月設置



●全プロジェクト第一期(2015〜2016年)
「学芸の森環境機構・教育の森プロジェクト」の設置と学内外からの参加の仕組みづくり


<具体案>
2015年度に基本構想づくりと環境機構会議の再編成と本部事務所づくりを行う

「地域共生・教育の森」としての「学芸の森環境機構会議」・各部門活動の再編>2015年段階では、本部未設置、各部門活動は第一期

2014年度までの学芸の森環境機構の活動を第二期として、第三期の構想として位置づける

目的:第二期までに実現できてこなかった学内(全系統の教諭、職員、学生)、学外(地域住民、同窓生、元職員)の参画・協働の推進と園芸植栽、地域連携専門家のプロジェクトへの参画


●2015年度は、具体的に臨時予算(大学予算に加え、外部からの支援金や補助金を雑収入として含むことも検討)を組むか、地域のNPOの参画「学芸の森・守り人の会」などを得て、活動資金を獲得する。>獲得手法は、未設計段階

目的:2016年度以降に大学予算で実現できない「学芸の森」維持・管理費用を獲得するための準備

【具体内容】

●本部事務所の設置:若草研究室(事務員候補:地域NPO会員)

目的:学内外との連携を可能にする恒常的な活動母体づくり

 本部事務内容:「教育の森」プロジェクト、「守り人の会」運営管理と若草研究室、及び研究室前庭を中心とした学外からの「教育の森」利用者、参加者管理の仕組みづくりを進める

●「教育の森プロジェクト」への外部アドバイザー参加(2015年7月〜、基本的な立場:協働する外部NPOに所属し、「守り人の会」設計、管理し維新ボランティアとしても参加する。外部からの補助金獲得後は、有償も検討)

目的:郷土・風土教育&園芸、植栽専門家に参画よる全体構想と運営計画の作成と管理補助(学外者の取り込みと地域連携の推進)

*シニアアドバイザー候補:高坂 憲二郎(本企画設計案作成、附属小金井小中学校同窓生、園芸文化協会会員)


*技術アドバイザー(シニアアドバイザーによる推薦者:会議へは未参加、随時のボランティアや有償での指導・支援は可能)
  鳥居恒夫(さくらそう会会長世話役、元神代植物園勤務、千葉大学園芸学部卒業、園芸研究家、小平在住)
  三上常夫(緑創代表、元日本植木協会副理事、学芸大学の植栽設計経験:日本庭園の植栽設計など、60周年記念植樹関連)
  高橋堅治(JA東京むさし副組合長、タカハシプランツ代表)

●小金井市との連携推進(シニアアドバイザーの作成した地域創生案「学芸の森・小金井連」提案中>この計画を採用の後には、地方創生戦略交付金獲得後、学芸大学「学芸の森プロジェクト」に実施委託を前提)社会教育活動としての植栽・園芸講習を進める「日本緑化センターの緑サポーター」研修施設としての申請を小金井市と進める

目的:小金井市からが獲得した交付金の学芸大学への実施委託による資金獲得<五ヶ年計画(資金獲得目標は、2016〜17年度より4年間)>小金井市の緑化活動と連携し、緑のサポーター研修機関としての申請推進


*JA東京むさし、JA東京植木の参画賛同を受け、自治体向けの提案書作成。経済課などに提案予定。学大大学広報課小金井市連携担当と詳細は、打ち合わせ予定。

●附属学校の同窓生、PTAや地域住民の代表や協力NPO代表の参加(2015年現在、若草研究室の利用、前庭整備を小森教授が外部ボランティア団体と推進中。2015年7月以降、シニアSOHO小金井の「花暦之縁」プロジェクトとも連携して、イベントやセミナーを開催予定)

●小金井市代表や支援団体「JA東京植木やJA東京むさし」のなどの参加(具体的には周辺花卉園芸農家、花屋、植木農家などの参加、協力)


*「学芸の森・小金井連運営委員会」を「学芸の森・教育の森プロジェクト」の中に地域連携分科会として設ける。
*その会議内に於いて、同プロジェクトの準備と運営の討議を行う。
*「緑サポーター研修プログラム」を「学芸の森・教守り人の会」準備委員会の中に立ち上げる

●「地域との共生」「教育の森」構想の具体化へのタイムスケジュール

【上半期具体案:2015年4月〜6月】

1)本部事務所の設置(若草研究室)とシニアアドバイザー(ボランティア、会議参加交通費などの実費のみ支給)の学芸の森環境会議への参加と推進計画案、小金井市への提案書などの作成を依頼

  *設計内容>同窓生、元職員、地域住民の参加手法の作成


  ●支援金の獲得>手法案:「学芸の森・小金井連(守り人の会準備委員会設置)」支援金、または学芸大学基金の特別枠を設計し、寄付金として設計するなどの手法も検討していく
  ●参加手法と具体的な機会づくり>既存の公開講座などを対象別に再編する(学生、地域住民、NPO団体や小金井の教育関係者など、対象別にコンテンツを設計する)

2)学生の同プロジェクト推進支援組織づくり計画の立案(「園芸華道部」と共同で、学内の全教室を対象に同プロジェクトの告知と参加募集<2015年7月より、募集開始>方法を設計する)

3)「学芸の森」全体構想の作成と学内の植栽調査と園芸華道部の指導
、学外は、シニアSOHO小金井の“「花暦之縁」の宴”のプログラムを設計、実施



●下半期期(2015年7月〜12月)>五ヶ年(2016年1月〜2020年12月)計画の開始「学芸の森・小金井連」づくりへの第一フェーズ

本拠点のエリア・アイデンティティ設計と周辺エリアとの連携を構想する。
それにより「学芸の森」のアカデミー・アイデンティティをより具体化できるようにする。

<目的>
●学生の獲得>「高校生を対象とした入学予備軍への学校案内の強化」をテーマに全学内に「大学史資料館」と連携して、教育の森プレゼンテーション設計をすすめる
●地域住民の参画推進>外部への参画募集


Step1:
若草研究室エリアのエリア・アイデンティティ設計


「エリア・アイデンティティ」=
「育成の森(Plantation Forest)」とは

「教育の森」の象徴的な施設=植物の苗床、教育の森を支える植物の育成を担う拠点(花卉園芸、植木農家、植木職人との連携)でもあるエリアと位置付ける。学内の環境機構の環境教育センターの体験農園(野菜農家などとの連携)とも協力して、推進していく。


●東門のアイデンティティを設計する●

小中学校の生徒や父兄の通用門であると同時に地域コミュニティの参加者が学芸に集う際に利用する門=「地域連携の窓口となる門」(コミュニティセンターとの近さ)
その門からと小中学校からもっとも近いことで「育成の森」は、よりその目的とする活動を推進することが可能な拠点となる。

(対して、正門は、正式な公的な外部との窓口となる門と位置付ける=その脇になる芸術館や日本庭園は、正規の外部との交流・広報的な機能を果たす)


Step2:「育成の森」の具体機能設計


1)地域と連携した連絡窓口機能「地域コミュニティとのネットワーク窓口」と地域教育のための恒常的なセミナー開催機能をもった「セミナースペース」という二つの機能により「地域との関係を育成する」森>「教育の森」の本部機能<将来的には、本部の移転を検討>

2-1)教育の森推進会議の管理する「苗床・農場」として、学内の各種植物・植栽や森の情報を元に長期的な森づくり計画に沿って、「学芸の森」の各エリアの植栽、植物を育だて、管理する苗床の森へ<推進会議と同時に園芸華道部の本部も兼ね、前庭を苗床、農場(既存の学内農園との差別化と連携が必須)として、設計する



2-2)地域連携するコミュニティガーデンづくり組織の管理する「コミュニティー・ガーデン(食べられる庭)」として、年間を通じての地域住民やNPO団体(トランジションタウン小金井など)、農業支援としては、JA東京むさし(果樹、花卉園芸、野菜などの農家)を巻き込んだ食育を視野にした果樹園づくりと果実を活用した食(スイーツ、給食、小金井特産品づくり)セミナーの開催などを進める。


>2016年4-5月の「つながりの杜en」による野菜畑づくりの報告は、こちらから。


花卉園芸農家、愛好家との連携による「オープンガーデン事業」を推進する。植木農家なども協力し、「学芸の森」オープンガーデン(小金井オープンガーデン構想と連携)を提案、推進する。(地域連携の場としての交流の庭づくりを推進する)

>正門花壇からの移植した「オリエンタルリリー」のガーデン報告は、こちらから。
>以前から、移植され、荒廃した牡丹の再生報告は、こちらから。


3)小中学校の授業支援と園芸部、華道部、茶道部などの支援サポートセンター

大学生が主体となって、附属小中学校での倶楽部活動や授業支援企画を立案し、学芸の森が媒介となって、公開授業、公開倶楽部活動などを展開する。

小金井市内の小中学校での推進のモデルづくり
具体案:子供未来研究所や図書館司書部会と連携して、学校・授業などの支援士制度を視野に、外部参加と含めた小金井市教育委員会と連携した地域の小中学校支援活動、コミュニティスクール支援などとも連携させていく

4)学内の植栽の管理、整備補助する「植木の里・植栽人の家」(ビニールハウス、茶道・華道を支援する植物の育成管理、落ち葉のコンポストや天水桶、苗木育成の施設などをもつ森の管理人の家)>大学の施設部との連携や植木、造園、園芸関係者との協力により設計、運営、管理を実現する「森の苗床」=学芸大学の施設部と連携して、学内植栽の管理の補助などを行う。

【アプローチ手法の開発】

●学生の活用に向けてのアプローチ

ー園芸華道部プロジェクト(学生のみでない先生や職員、地域住民も参加したプロジェクト)を設計する>具体的に学内に園芸活動や華道や茶道、フラワーアレンジなどを愛好団体、倶楽部活動を支援する「植物育成の苗床」や小中学校での園芸文化教育を支援するための附属学校連携の「園芸活動拠点」づくりをし、多くの学内外者の参画を促す(支援金獲得策)>

年間を通じて、大学内はもちろん、小中学校での園芸文化教育「もてなし文化」推進を可能にするための各種植物の苗床づくり

ー地域連携の推進を行う学生組織を設計する>地域の住民、NPOなどと協力して、コミュニティガーデンを推進する組織づくりへ

具体計画:きっかけづくりは、

1)「プリムラガーデン、カンパニュラガーデン、朝顔ガーデン、茶花育成苗床」などを育成、運営する拠点をフラワーアレンジメント倶楽部、茶道部や園芸華道部の活動と連携して設ける。

2)NPO法人トランジションタウン小金井と連携して、食べられる庭の準備と運営、さらには食育NPO、小金井食育HP委員会などとの連携による自然食農園と食育の活動を推進する



●職員と職員同窓生、同窓生などの活用に向けてのアプローチ

ー記念植樹、大学、附属小中学校などの歴史的な背景を基礎とした展示や園芸、草花、樹木の紹介をするコミュニティガーデン>各期の同窓会を構内で開催時に花壇づくりを推進する提案へ>同窓会の総会で紹介し、寄付集めと同時に提案する。(各期の同窓会幹事や恩師への事前根回しと参加依頼が必須)

具体計画:きっかけづくりは、大学同窓会の「辟雍会」と職員同窓会の「東京学芸大学同窓会」との連携で実施。以下のイベントと連携して、開催。

1)「万葉の森」の田代技官の実績とその庭についての展示とイベント実施
<国語、古典教育と連携>

2)「日本庭園・飯島
和」の再生と植栽・園芸華道部参加による利用企画の設計と同窓会イベントの開催
<多摩のはけの道の庭園・別荘文化研究との連携>

Step3:
五ヶ年計画の基礎となる「自治体の交付金獲得支援と同資金の実施委託受け」への計画推進


1)推進会議(アドバイザーによる設計と自治体連携計画に基づいて)・大学財務部連携による基本計画づくりと内閣府&自治体との交渉開始


【五ヶ年計画の概要】

1)小金井市という既存の「市」という枠にとらわれない「小金井から発信する地域づくり会議」>小金井市、小金井市教育委員会、観光振興部門への提案、国内はもとより、海外の園芸、植物愛好家を核とした観光客の誘致も実現(園芸文化協会後援、農水省、経済産業省後援も視野)

2)全国の風土・地域創生教育のモデル(模範)となる「地域共生教育・郷土教育」の実践へ>文部科学省、大学教育学会、全国教育委員会、各学科の教育研究会などへの提案

3)小金井を中心とする多摩エリアでの構想
「人と風土との共生を考える人づくり、地域ネットワークづくり」プロジェクトへ>その中心となる地域の推進メンバーとのコミュニケーション、定期的に「集う・園芸実践(花壇)」拠点づくり>連携している地域コミュニティの主要メンバーの集会場、及びコミュニティガーデンづくりや食育セミナー会場として位置付ける>様々なNPOや学外関係者と協力して、定期セミナー、体験イベントなどを開催

4)ネットワークの核となり、イベントなどを実施運営できる学内・学外からの参画によるイベント運営組織づくり(大学生の社会参画モデル)


<この項目、続く>
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