学校林の保全、再生活動との連携へ

「学校の森・子どもサミット」などの報告でも全国の学校林という資産が学校教育に重要な役割を果たすことが見て取れます。

林野庁(国)のこうした補助支援事業や各自治体での支援も本園芸文化プロジェクトと有機的に連携できる試みであると思われます。
このコンテンツでは、そうした事例や活動を知ることでよりよい学習支援の連携を摸索してみたいと思います。

1)林野庁の学校林保全、再生事業について

◆林野庁の関連頁は、こちらから。
◆公益社団法人 国土緑化推進機構の学校林事業については、こちらから。
このサイトには、実際に学校林についての全国規模での調査(平成23年度)のデータがあります。その調査によれば、学校の敷地内や隣接地に学校林のある都道府県の一位は、埼玉県、二位が神奈川県、三位が千葉県です。この調査データは、こちらからご覧いただけます。


2)自治体の学校林支援事業について

各自治体ごとに取り組み方は異なると思いますが、上記の国土緑化機構の学校林調査にも学校敷地内や隣接地に学校林を多くもっている有数の県として、登場する「埼玉県」や「神奈川県」の場合を見てみたいと思います。

【埼玉県の学校林への取り組み】

埼玉県の場合は、「森づくり」という大きな枠組みで学校林を「企業・団体の森づくり支援」の一つと捉えているようです。そうした活動の支援窓口として「埼玉県森づくりサポートセンター」
という窓口となる組織を立ち上げています。詳細は、こちらの公式サイトをご覧ください。

この組織は、埼玉県で森づくりを希望される、企業、団体、学校などの皆さんの活動をサポートするために、(公社)埼玉県農林公社、(公社)埼玉県緑化推進委員会、埼玉県森林組合連合会、 (特)埼玉森林サポータークラブ 、埼玉県(窓口:森づくり課)の5者により、平成20年1月9日に設立した組織のようです。
具体的な活動としては、新たに森づくり活動を希望する、企業やボランティア団体、学校などの皆様の相談を受け、活動するフィールドの紹介や活動企画の立案、技術指導などで、資金援助や支援などはしていないようです。学校林の取り組み事例などもまとめたものはないようです。
森林学習という場合、多くが「県民の森」や近くの里山を利用学習の推進となり、学校林は、あくまで本来の学校の改装、改築などに学校林の木材を使用するという学校林成立時の目的に沿ったものが多いようです。


【神奈川県の学校林への取り組み】

「野生動物と自然環境の保全」という取組の中でこの学校林についての報告や支援情報を提供しています。事業を推進しているのは、神奈川県環境農政部 水・緑部 森林再生課です。

◆神奈川県の学校林支援事業についての報告書(事例集、「広陵小学校の広陵もりっく」についても掲載しています。)は、こちらから。
◆「学校の森・子どもサミット」での同学校の報告・組織づくりや地域支援についての分科会(第3分科会)での報告書は、こちらから、ご覧いただけます。
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