【地域の公立学校の図書館の利用】

当然、学校教育での郷土教育の場合は、当該学校の図書館の郷土資料の利用は当たり前です。ただ、どの学校でも十分な郷土教育資料を用意することは困難というのも現実でしょう。

この項目では、東京都小金井市を例にその実態と対策を検討してみたいと思います。

1)【地域の大学図書館の郷土資料】

大学の場合は、市町村立ということはないので、郷土資料も豊富であるとは限りません。ただ、最高学府として、その規模から、是非積極的に地域貢献、連携をすべき存在であることはいうまでもありません。
実際に小金井の場合はどうなのでしょう。
最初に現在、学校教育のモデルプロジェクトと進めている「東京学芸大学」の場合を例に考えていきます。


●A:東京学芸大学附属図書館の場合●

市民向けに蔵書は公開されています。もちろん、別途に利用登録をした場合に限ります。この図書館の公式サイトは、こちらから、ご覧ください。

蔵書検索もデータベースは公開されているので、郷土関連の資料が所蔵されているのかどうかは、知ることができます。
*「郷土資料」として検索すると全般の国内の各種の郷土資料が中心で小金井のものは多く検索されませんが、「小金井」と検索すると文化財センターや中央図書館などにある多くの市編纂の資料が所蔵されていることがわかります。貸出可能かは別として、市立中央図書館でなくとも閲覧できるという意味では、利用価値の高い図書館だと思われます。


さらに附属図書館以外でも、大学自体の歴史に関わる資料が所蔵されている別機関もあります。

1)「大学史資料室」(こちらをご覧ください。)
2)「(先生のための授業に役立つ)学校図書館活用データベース」(こちらから、ご覧ください。)


素晴らしいサイトでの情報提供がされています。

1)は、まだ、始まったばかりのプロジェクトで今後の整備が期待されますが、まだ目録づくりの段階と聞いていますが、整備されれば、この大学の大学史とともに地域の歴史との連携などの情報が入手できるようになる可能性が高く期待されます。
2)は、正に図書館の授業活用という側面で有益且つ最適な情報を提供してくれるサイトです。
今は事例研究、紹介がメインですが、これも将来的には広範囲な活用が期待されます。このサイトでも注視していきたいと思います。


<この項、続く>