万葉集では、多くの植物、草花から、樹木が歌が詠まれています。万葉集に詠まれた植物についての文献、図書、図鑑なども多数刊行されています。その一例を以下にご紹介します。

【万葉植物の図鑑などを調べる】<出版例>

1)万葉植物事典―万葉植物を読む(1995年12月1日刊行)
山田 卓三、中嶋信太郎共著


<内容>
植物の生態はもとより、当時の文化や風俗まで解説。万葉植物175種、植物の詠み込まれた歌1700首を掲載。
万葉集に詠まれた万葉人の心を捕らえた植物たち。それら植物を詠み込んだ歌を掲げ、作られた場所、歌の意味や意図の両面から環境考古学的に考察を加えたもの。カラー図版も収録。

出版社 : 北隆館


2)万葉集の植物(1988年9月1日刊行)
吉野正美著、川本武司撮影、猪股静弥監修


<内容>
万葉の植物図鑑。万葉に植物130種類を歌と写真で紹介。花期・生育地などがわかる『植物メモ』、万葉ガイド地図(3図)がついています。

出版社 : 偕成社


【万葉集を他の文献や資料と比較する】

万葉集と他の文献を比較することで、日本文化と草花の関係についての知見が明らかになってくるように思います。

この文献比較という点については、このサイトでは、植物民族学者の中尾佐助先生の業績や白川静氏の万葉論を知ることで、学んでいきたいと考えています。

詳細は、こちらの中尾氏の「花と木の文化史」をご覧ください。この中の章で中尾氏は、「万葉集」に登場する花を他の中国や西欧の歌謡集などに登場する花を比較して、その文化比較をしています。その詳細は、こちらの六部塾の同書の講座をご覧ください。


●各植物と万葉集の歌については、

花・樹木研究にある各植物の品種ごとの情報カテゴリー(品種別研究)にある「風土区分:日本」の中に、万葉時代、この植物がどのように日本文化と関わってきたのかを万葉集を紐解きながら、ご紹介していますので、それぞれの植物の品種ごとにご覧ください。
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