16年間の学芸の森環境機構の活動の継承と発展を考える
令和元(2019)年度、十数年の長きにわたって、東京学芸大学でその小金井キャンパス(本校)構内の森の保全・維持管理と発展を目的に国立大学内で教員・職員・学生と地域住民による活動を推進してきた学内組織は、解散・廃止が大学により決定されました。
その活動の継承と発展を「教育の森構想」として、発展・成長させるために、新たな組織・活動が模索されることになりました。このカテゴリーでは、その活動の端緒から、経緯をご紹介する目的で設置しました。2016年より、地域住民(附属小中学校の同窓生)として、同機構に参加させていただき、その後の「教育の森構想」にも関わることになった縁で、このサイトで詳細をご報告することにしました。
1)学芸の森プロジェクトから、環境機構としての十数年とは
2015年に私がこの機構に依頼されて基調講演で嘗て、園芸文化協会や東京都植木農業共同組合で講演した「園芸文化の地域での創生」を目的としたプロジェクトの話をしたのがそのきっかけでした。
この講演では、そのプロジェクトを小金井の同学芸大学で展開するための考え方方をお話として、環境機構の主催する講演会でお話をさせていただきました。
*この講演の概要を伝える当時のPPTファイルのPDFは、こちらからご覧いただけます。
その後、そうした縁でこの学芸の森環境機構の機構員の末席に加わらせていただき、同機構廃止の令和元年度まで6年間、活動をご一緒することになったわけです。まず、この機構のこととその歴史を理解し、把握するために参加している教員や職員の方々と交流することで2年(隔月での会議開催のみこの機構では、確定事項だったために別に積極的な参加しなければ、この機構の理解は難しいのが実際でした)が過ぎ、実際に積極的に関われるようになったのは、2017年からだっとと記憶しています。
機構員としても、任意機構員から、正式な機構員として、迎えていただいたのがその頃でした。新たに機構長に就任された渡辺機構長の信任を得て、学長からの了承で、地域住民として、初めての正規機構員(それ以外の正規機構員は、教員と職員のみ)でした。
この頃の、学芸の森の活動は、大学側資料としては、毎年作成された「環境報告書」で把握することができます。さらに、環境機構もそれ以前には、参加された教員の個人的な努力や幾分潤沢だった予算でWebsiteなども構築されたようでしたが、私が参加した時点では、既にその役割を終え、運営・管理も予算的に削減され、止まってしまっていたようでした。
ただ、令和元年度以降に機構廃止が決まり、このままでは活動の継承が困難と私がそのWebsiteのデータ(2つのWebsiteが当該した機構の時期で存在していました)資料を継承、整理する役割をかってでることにしました。
その後、私が整理した同学芸の森Website(第2期のサイトの基本構造を継承して、それに第1期のWebsiteデータを加えまとめたものでこちらからご覧いただけます。)で上記の時期の機構の活動内容を環境報告書なども含め、ご覧いただけるようになる予定です。
注:2020年1月段階では、環境報告書をご覧いただけるように整理した段階です。正式には、「教育の森」プロジェクトとして継承された後、2021年までに「それまでの学芸の森プロジェクトの全体像」として公開し、その後の教育の森プロジェクトの情報とも連携して、ご覧いただけるようにする予定です。<この項、続く>