トップ  >  花研究  >  「クマツヅラ」研究  >  クマツヅラ科とは
クマツヅラ科 (Verbenaceae) は被子植物の科。熱帯を中心に分布し、一年草から高木まであり、一部はつる性。花は放射相称(花弁は5裂)または左右相称で、唇状のものもある。葉は多くは対生、果実は液果、核果または分果。全体に芳香または悪臭をもつものが多い。
花が美しいので園芸用に栽培されるものが多く、レモンバーベナなど一部のものはハーブあるいは薬草として用いられる。
日本列島にはクマツヅラ・イワダレソウの2種が自生し、帰化植物もある。

【分類】

約35属1000種を含む。

●ヤモメカズラ連 Petreeae
中南米に分布するつる性木本・低木。単心皮性の子房・長く発達した萼・肉質の核果を持つことが特徴。
Petrea L. ヤモメカズラ属
Xolocotzia Miranda
●ハリマツリ連 Duranteae
中南米・アフリカ・インド。主に複総状花序を付ける。
Recordia Moldenke - 1種のみがボリビアに分布する。
Duranta L. ハリマツリ属 - デュランタとも呼ばれる。四心皮性の子房を持つ。
Stachytarpheta Vahl ナガボソウ属 - 南米産。約130種を含み、1種のみがアフリカに分布。
Chascanum E.Mey - アフリカ・マダガスカル・アラビア半島・インド。
Bouchea Cham. - 中南米。
●Casselieae
中南米。3属14種を含む。子房はニ心皮性。
Parodianthus Tronc.
Tamonea Aubl.
Casselia Nees & Mart.
●Citharexyleae
中南米。子房はニ心皮性。
Verbenoxylum Tronc.
Rehdera Moldenke
Citharexylum L.
Baillonia Bocq.
●Priveae
2属約20種を含む。
Priva Adans. - 南米・アフリカ・南アジア。
Pitraea Turcz. - 南米に1種のみ。本科では珍しい塊茎性の多年生草本。
Rhaphithamnus Miers
●Neospartoneae
南米南部。子房は単心皮性。
Lampayo F.Phil. ex Murillo
Neosparton Griseb.
Diostea Miers
Dipyrena Hook.
●クマツヅラ連 Verbeneae
草本か小低木。子房はニ心皮性で4つの分果となる。シチヘンゲ連と共に、仮雄蘂を欠くという共有派生形質を持つ。
Mulguraea N.O’Leary & P.Peralta
Junellia Moldenke
Glandularia J.F.Gmel.
Hierobotana Briq.
プリンタ用画面
友達に伝える
投票数:28 平均点:5.36
カテゴリートップ
「クマツヅラ」研究