<Wikipediaより、転載>

ランタナ(Lantana、学名:Lantana camara)はクマツヅラ科(Verbenaceae)シチヘンゲ連(Lantaneae)シチヘンゲ属(Lantana)の常緑小低木。中南米原産。観賞用に栽培される。和名はシチヘンゲ(七変化)。赤、橙、黄、白など鮮やかな色の花をつけ、また花の色が次第に変化することに由来する。

【分布】

南アメリカ原産。
世界中に帰化植物として定着している。日本では小笠原諸島、沖縄諸島に移入分布している。

【特徴】

多数の小花からなる散形花序をつける。開花後、時間がたつと次第に花色が変わるため、同一花序でも外側と内側では花色が異なる(内側が新しい)。開花時期がアジサイと重なり葉の形も似ているが、アジサイとは全く別種で全体的に小さく花の色は派手である。
果実は黒い液果で有毒といわれるが、鳥が食べ種子を散布する(種子を噛み砕く可能性の強い哺乳類には有毒だが鳥類には無毒という液果をもつ植物は多い)。茎は断面が四角で細かいとげが密生する。葉は対生し表面がざらついている。暖地では戸外でもよく育ち高さ1.5mほどになる。

世界の侵略的外来種ワースト100<詳細は、こちらから>に選定されている。

ランタナ・シチヘンゲ属は中南米や南欧原産の約150種の低木または多年草を含む。熱帯・亜熱帯では広く野生化し、オーストラリアや東南アジアではやっかいな雑草として問題になっている。ややツル状に横に這って茂みを作り、茎には細かい逆棘があるため扱いにくい。他方、花には多くのチョウが集まり、見応えがある。
ランタナ・シチヘンゲ属でよく栽培されるものとしては、ランタナの他に、小型で地面を這い赤、紫などの花をつけるコバノランタナ(Lantana montevidensis)、あるいはこれらの雑種がある。

<転載、以上>

園芸種として、花がきれいで育てやすく、好まれているために趣味の園芸などにも育て方のページ<こちらから>がありますが、残念ながら、侵入的外来種としての明示や記述はありません。多くの花や苗が販売されているようです。
そのこともあってか、日本の各地の海岸付近の公園などでは、潮風にも強く、海岸で良く育つと多く栽培されているのを見ます。

ほんとうに十分に管理され、知らない内に周辺に広がる危険性は考えられているのでしょうか?是非、検討してもらいたいものです。
本サイトの園芸文化研究で基礎講義テキストとして取り上げている「植物からの警告(湯浅浩史著)」でも帰化植物の脅威として、このランタナについての記述があります。詳細は、こちらをご覧ください。


国立環境研究所の侵入生物データベースでの情報は、こちらからご覧いただけます。