<Wikipediaより、転載>

ヌスビトハギ属(ヌスビトハギぞく、学名: Desmodium)は、マメ科の属の一つ。世界に400種、日本には9種あるが、よく似たものもあり、またこの種自体も変異が多い。
マルバヌスビトハギ Desmodium podocarpum subsp. podocarpum
基本亜種。頂小葉が幅広くて倒卵形であること、また果実の柄が5mm以下と短いことなどがヌスビトハギと異なる。本州中部以南から九州、国外では中国からヒマラヤ、インドまで分布する。
ヌスビトハギ Desmodium podocarpum subsp. oxyphyllum
独立種として扱われたこともあるが、現在はマルバヌスビトハギの亜種とされている。変異としては白花品が知られている。

オキチハギ Desmodium podocarpum subsp. oxyphyllum forma decorum
旗弁と翼弁が白くて竜骨弁が赤いもの。

ヤブハギ Desmodium podocarpum subsp. oxyphyllum var. mandshuricum
ヌスビトハギの変種で、葉が薄くて無毛、茎に葉が集まってつくもので、より木陰に生育する。

ケヤブハギ Desmodium podocarpum subsp. fallax
マルバヌスビトハギの亜種で、ヤブハギに似るが、頂小葉が幅広い。

オオバヌスビトハギ Desmodium laxum
ヌスビトハギに全体に似ている。上記の種が冬は地上部を枯らすのに対して、この種は常緑性である。また、葉や花、果実など上記の種より一回り大きい。本州南岸以南、九州から中国、インドシナ、ヒマラヤ、インド、セイロンまで分布する。

リュウキュウヌスビトハギ Desmodium laxum subsp. laterale
やや小柄で、ヌスビトハギに似る。鹿児島県から琉球列島、中国、セイロンから知られる。

トキワヤブハギ Desmodium laxum subsp. leptopus
果実が12-18mmとさらに大きい。暗い森林に生育し、種子島、屋久島から琉球列島、東南アジアに分布する。

アレチヌスビトハギ Desmodium paniculatum
近年の帰化植物。全体にヌスビトハギに似て、より背の高くなる草で、花も大きくて華やか。また果実は数個の種子を含み、その間のくびれがあまり大きくない。都市部の草地から道路わきではやや山間まで見られる。1940年ころに大阪で見つかり、2008年現在では本州から沖縄までに見られる。
他にも若干ながら近似種の帰化植物がある。それ以外のこの類も引っ付き虫になるが、その形はより細長いものが多い。

<転載、以上>