嵯峨菊(Chrysanthemum grandiflorum cv.Saga)は、キク科キク属の多年草で、京都府右京区嵯峨で育成された鑑賞菊の一栽培品種群をいいます。
栽培品種として、およそ160年ほどの歴史があります。
直径9〜18cm程の大きさの中菊で、ふつうの「キク」よりも遅く、11月ごろに咲きます。糸のように細い管弁が特徴です。嵯峨野にある大覚寺では、王朝風の七五三作りの伝統を今に伝えています。毎年大覚寺では、「大覚寺嵯峨菊展」が開催されます。
<大覚寺嵯峨菊展>毎年、大覚寺の境内にて11月1日〜11月30日の1ヶ月間開催される菊の展覧会。
大覚寺で栽培されている門外不出の嵯峨菊、約500鉢が公開される。嵯峨菊は江戸期に品種改良が進んだ古典菊の一種で日本三大名菊の一つ。見頃は11月中旬。
●問合せ先:大覚寺075-871-0071
大覚寺の公式サイトは、
こちらから。<皇室、宮家の紋>菊は紋章に使われることも多く、皇室のは16の重弁、宮家は裏菊。
菊花紋章については、こちらのコンテンツをご覧ください。
栽培品種例:
「右近の橘」、「定雄紫紅」、「嵯峨の錦」、「嵯峨の月」、「大路の朝霧」、「嵯峨の風車」、「嵯峨の庵」それに「小倉娘」などがあります。