<Wikipediaより転載>

イロハモミジ(いろは紅葉、学名 Acer palmatum)は、カエデ科カエデ属の落葉高木である。イロハカエデ(いろは楓)などとも呼ばれる。
日本では最もよく見られるカエデ属の種で、紅葉の代表種。本種より作られた園芸種も多い(詳細は、以下の「変種・園芸種」の項目を参照)。

【分布】

東アジア(日本、朝鮮半島、中国、台湾)に自生する。
日本では、本州以南の平地から標高 1000m 程度にかけての低山で多く見られる。

【特徴】

樹高 15m、幹の直径は 80cm 以上に達する。雌雄同株。
葉は長さ 3.5〜6cm、幅 3〜7cm で、掌状に深く 5〜9裂する。和名は、この裂片を「いろはにほへと……」と数えたことに由来する。裂片の縁には鋭く不揃いの重鋸歯があり、裂片の先は長く尾状に伸びる。秋(10〜12月)には黄褐色から紅色に紅葉して散る。 葉はオオモミジやヤマモミジなどに似るが、本種の葉は一回り小さく、鋸葉が粗く不揃いなところで区別される。

花期は春(4〜5月)。花は直径 5〜6mm。暗紫色で 5個の萼片と、黄緑色もしくは紫色を帯びる萼片より小さい 5個の花弁をもつ。風媒花。
果実は翼果、長さ 1.5cm 程度の翼があり、夏から初秋にかけて熟すと風で飛ばされる。

【ヤマモミジ】

ヤマモミジは、本種の亜種 (Acer palmatum subsp. matsumurae (Koidz) Ogata) または変種とされる場合があるが、オオモミジの変種 (Acer amoenum var. matsumurae) とされる場合もある。

日本の北海道・本州(島根県以東の日本海側の多雪地)に分布し、花期は 5月。葉には不揃いの重鋸歯があり、一般にイロハモミジより大きめになるが、変異が大きい。

【変種・園芸種】

本種には下記をはじめとする様々な変種があり、また園芸種も多く作出されている。

ベニシダレ Acer palmatum var. dissectum Koidz.
ノムラカエデ Acer palmatum var. sanguineum (Nakai)
アオシダレ Acer palmatum f. aosidare Nemoto
チリメンカエデ Acer palmatum f. dissecta (thunb.) Sieb.et Zucc.
ヒガサヤマ Acer palmatum f. hikasayama Koidz.
シメノウチ(アオノ七五三) Acer palmatum f. linearilobum (Nakai)
オオサカズキ Acer palmatum f. ohsakazuki Koidz.

<転載、以上>

◆画像◆<青葉と紅葉>


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イロハモミジ(Acer palmatum)