<Wikipediaより、転載>

クミン(英語: cumin、学名:Cuminum cyminum)とはエジプトなどを原産とするセリ科の一年草。種子(クミン・シード、cumin seed)に強い芳香とほろ苦み、辛みがあり、香辛料としてチーズ、ソーセージ、スープ、シチュー、カレー、シシケバブなどに用いられる。

名称

和名はウマゼリ(馬芹)。漢名は孜然。フランス語ではキュマン (cumin)、オランダ語ではコミン(komijn)、インド亜大陸周辺ではジーラ (jeera)。

形態

一年生または二年生の草本で、高さは20-40cm程度。
乾燥地に育ち、株全体に毛はなく、葉柄は長さ1cm程度と短く、針形の鞘がある。葉は細長い針型で、2回羽状に全裂する。
花は傘形花で直径2-3cm。花弁はピンクまたは白色、長楕円形で、先端がわずかに欠ける。 種子は長楕円形で両端が狭く、長さ6mm、幅1.5mm程度、全体が白い剛毛に被われている。 花期は4月ごろで、5月ごろに種子ができる。

利用

種子のクミン・シード(cumin seed)は、南アジア、中東、中央アジアの料理に香辛料としてよく用いられる。カレー粉にも配合され、カレーに特有の香りとわずかな辛味を与える。

香りの主成分はクミンアルデヒド (cuminaldehyde/ (H3C)2CHC6H4CHO)。

インド料理には必須のスパイスのひとつで、様々な料理を作る際に、始めに油に香りをつけるためにクミン・シードを油で熱する。ガラムマサラやチャツネを作る際にもよく使われる。
また、トルコ料理、ウイグル料理、ポーランド料理、レバノン料理、モロッコ料理、スペイン料理でも非常によく用いられる。
メキシコ料理、テクス・メクス料理ではチリコンカーンなどに用いられるチリパウダーに配合される。

オランダのライデンにはライツェ・カース(Leidse kaas)と呼ばれる、クミンを練りこんで風味を付けたチーズがある。
その他、各国でスープ、パン、ケーキ、ピクルス、ソーセージなどにも用いられる。
クミン・シードは外観が同じセリ科の香辛料であるフェンネル(小茴香)と似るので混同に注意。

◆画像◆
<クミンシード(種子)>


<転載、以上>
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