<Wikipediaより、転載>

ボダイジュ(菩提樹、Tilia miqueliana)とはシナノキ科の植物の一種。

【特徴】

中国原産の落葉高木。高さは10mほど。花期は6-7月頃で淡黄色の花を咲かせる。日本へは、臨済宗の開祖栄西が中国から持ち帰ったと伝えられる。日本では各地の仏教寺院によく植えられている。
釈迦は菩提樹の下で悟りを開いたとして知られるが、釈迦の菩提樹は本種ではなくクワ科のインドボダイジュ(印度菩提樹、Ficus religiosa)のことである。中国では熱帯産のインドボタイジュの生育には適さないため、葉の形が似ているシナノキ科の本種を菩提樹としたと言われる。
またフランツ・シューベルトの歌曲集『冬の旅』第5曲「菩提樹("Der Lindenbaum")」に歌われる菩提樹は本種ではなく近縁のセイヨウシナノキである。

【近縁種】

アメリカボダイジュ(T. americana L.): 別名アメリカジナ。アメリカ中西部原産。

オオバボダイジュ(T. maximowicziana Shiras.) : 別名アオジナ。北海道、本州中部以北に分布。

ナツボダイジュ(T. platyphyllos Scop.): 別名、ヨウシュボダイジュ、セイヨウボダイジュ。

フユボダイジュ(T. cordata Mill.) : ヨーロッパからコーカサスに分布。

マンシュウボダイジュ(T. mandshurica Rupr et Maxim.) : 別名トウホクジナ、マンショウジナ。中国東北部に分布。

ツクシボダイジュ(T. mandshurica Rupr et Maxim. var. rufovillosa (Hatus.) Kitam.): 九州の大分県に限って分布。

セイヨウシナノキ(Tilia ×europaea syn. T. ×vulgaris = T. cordata × T. platyphyllos) : ナツボダイジュとフユボダイジュの交配種。

◆画像◆
<大阪府(2008-06-15)>


<転載、以上>