<Wikipediaより、転載>
ウツボグサ(靫草、学名:Prunella vulgaris L. subsp. asiatica (Nakai) H.Hara)は、シソ科ウツボグサ属の多年生の一種。
【特徴】東アジア温帯域に分布する多年生草本。日当たりのよい山野の草地に群生する。匍匐性で、茎は高さが10-30cmになり、断面が四角形である。花期は6-8月頃で3-8cmの花穂に紫色の唇形花を密集して咲かせる。
近縁の日本固有種に高山性のタテヤマウツボグサ(立山靫草、学名:Prunella prunelliformis (Maxim.) Makino)がある。
【生薬】花穂は夏枯草(カゴソウ)といい日本薬局方にある生薬。主に中国、韓国で生産される。この生薬には利尿、消炎作用があり、腫物、浮腫、腎臓炎、膀胱炎などに用いる。
ヨーロッパにおいても民間薬に利用され、ウツボグサ及びタイリンウツボグサ(P. grandiflora Jacq.)を肺病や胃腸の病に用いた。
【ハーブ】日本ではハーブティとして用いられ、また、止血作用と治癒促進作用があるとされ、外傷薬として古くから利用されてきた。強壮剤、うがい薬としても用いられる。ヨーロッパでは、セルフヒールという名で知られる。
【名称】和名は、円筒形の花穂が弓矢を入れる靫(うつぼ)に似ていることに由来する。
◆画像◆
<ウツボグサの花>
<転載、以上>