<Wikipediaより、転載>
サワラ(椹、花柏、学名:Chamaecyparis pisifera)は、ヒノキ科ヒノキ属の1種。針葉樹。
【ヒノキとの関係】
ヒノキ科ヒノキ属。日本を代表する林業用樹種であるヒノキ(C. obtusa)とは同属であり、後述のように形態的にもよく似ている。遺伝的にもヒノキに近く、両者間では繁殖能力のある雑種を作る。この雑種についてはDNA解析などの結果、雄親を本種、雌親をヒノキとするものが良く知られていたが、逆の組み合わせもあることが報告された。
ヒノキ以外に、天然分布が重ならないローソンヒノキ(C. lawsonia)とも交雑し、充実種子(中身が詰まっており、発芽できると思われる種子)を得られるという報告もある。ただし、この種子を発芽試験に供した結果、雑種実生は葉緑体に異常があり多くは発芽直後に枯死してしまった。
英名:Sawara cypress(日本固有種のためにこうした命名になっています)
【品種】
C. pisifera サワラ
ver. pisifera
f. crassa アツカワサワラ
'Boulevard' ブルーバール
'Filifera' ヒヨクヒバ、イトヒバ
'Plumosa Aurea' オウゴンシノブヒバ、ニッコウヒバ、ホタルヒバ
'Plumosa' シノブヒバ
'Squarrosa' ヒムロ - 檜榁、ヒムロ杉とも。
【分布】
日本固有種で、岩手県から九州各地にかけての山地に自生する。
【形態】
樹高は通常 30〜40 m、大きいものでは約 50 m になる。主幹形であり外見はヒノキ(C. obtusa)によく似るが、枝はヒノキほど茂らず、枝と枝の間隔が広くなるため、遠くからでも幹がよく目立つ。ヒノキのように鱗片状の小さな葉がつくが、1枚1枚の先端が尖っているため、ヒノキとの区別は容易である。
【著名な個体】
日本国内最大のサワラは、福島県いわき市にある国の天然記念物「沢尻の大ヒノキ(サワラ)樹高29 m、幹周10 m、推定樹齢800年」である。天然記念物としての指定名称からもサワラとヒノキが似ていることが分かる。
【利用】
ヒノキよりも成長が早いが、木材は柔らかいためヒノキのように柱などとしてはあまり用いられない。水湿に強く、ヒノキやアスナロのような臭いがないので、飯櫃や柄杓、桶などによく用いられる。
木曽五木の1つである。殺菌作用があるため、松茸など食品の下の敷物(「掻敷=かいじき」といいます。殺菌作用は、葉に含まれる「ピシフェリン酸」という成分が酸化防止作用をもつためです)としても使われる。
◆画像◆
<サワラの園芸品種 'Filifera Aurea'>
<転載、以上>
<サワラの樹皮>
【「さわら」命名の由来】
ヒノキと似たような円錐形の木で、パッと見は区別がつかないが、枝と枝の隙間が多く、ひのきくらべて「さ はらか」であるからということで、意味は(髪の毛がそう多くなく)すっきりしているということをいう。京都では、主に別名の、「サワラギ(椹木)」で呼ばれる。
【類似種の見分け方】
<ヒノキとサワラの違い>
葉の先端が尖っているのがサワラで、丸みがあるのがヒノキだが、これだけでは判別が難しい。より確実なのは葉の裏を見る方法で、葉の裏面の模様(気孔線)がヒノキは「Y」の字で、サワラは「X」の字になっている。「X」や「Y」の文字は白く浮き上がって見えるので素人でも難しくない。
<比較画像:左がヒノキ、右がサワラ>
【園芸品種】
オウゴンシノブ、ヒムロスギ、葉に模様が入る斑入りサワラなどの園芸品種がある。ヒムロスギはモコモコした葉が、クリスマスリースに使われることで知られる。
【サワラの利用】
材の性質としてはヒノキより劣り、樹脂によるしみが出やすい欠点があるのですが、水、湿気に耐えます。比重平均0.34と軽く、日本の針葉樹の中では最も軽い品種です。風呂桶としてはヒノキは高級品でさわらは普及品となります。(手桶、たらい、浴室用品。障子の骨などに使われています)
寿司の飯台は、ご飯が少々かたく炊けても、やわらかくても、さわらの飯台に入れるとちょうどいい加減に調整するとして知られています。ボウルだと、入れたら下に酢がたま って、ご飯がふやけてしまうのですし屋では決して利用しない。材に精油分があり、殺菌作用があるので、衛生面からも重宝されています。ただ新品はすぐには利用できなくて、湯気が立つぐらいに温めた米のとぎ汁を満杯にして一晩置いてアク抜きをし翌日、天日で乾燥する必要があります。
【サワラの開花<雄花>】
サワラは、4月頃に開花します。葉の先端につく雄花です。
【サワラの果実】
サワラ(椹、花柏、学名:Chamaecyparis pisifera)は、ヒノキ科ヒノキ属の1種。針葉樹。
【ヒノキとの関係】
ヒノキ科ヒノキ属。日本を代表する林業用樹種であるヒノキ(C. obtusa)とは同属であり、後述のように形態的にもよく似ている。遺伝的にもヒノキに近く、両者間では繁殖能力のある雑種を作る。この雑種についてはDNA解析などの結果、雄親を本種、雌親をヒノキとするものが良く知られていたが、逆の組み合わせもあることが報告された。
ヒノキ以外に、天然分布が重ならないローソンヒノキ(C. lawsonia)とも交雑し、充実種子(中身が詰まっており、発芽できると思われる種子)を得られるという報告もある。ただし、この種子を発芽試験に供した結果、雑種実生は葉緑体に異常があり多くは発芽直後に枯死してしまった。
英名:Sawara cypress(日本固有種のためにこうした命名になっています)
【品種】
C. pisifera サワラ
ver. pisifera
f. crassa アツカワサワラ
'Boulevard' ブルーバール
'Filifera' ヒヨクヒバ、イトヒバ
'Plumosa Aurea' オウゴンシノブヒバ、ニッコウヒバ、ホタルヒバ
'Plumosa' シノブヒバ
'Squarrosa' ヒムロ - 檜榁、ヒムロ杉とも。
【分布】
日本固有種で、岩手県から九州各地にかけての山地に自生する。
【形態】
樹高は通常 30〜40 m、大きいものでは約 50 m になる。主幹形であり外見はヒノキ(C. obtusa)によく似るが、枝はヒノキほど茂らず、枝と枝の間隔が広くなるため、遠くからでも幹がよく目立つ。ヒノキのように鱗片状の小さな葉がつくが、1枚1枚の先端が尖っているため、ヒノキとの区別は容易である。
【著名な個体】
日本国内最大のサワラは、福島県いわき市にある国の天然記念物「沢尻の大ヒノキ(サワラ)樹高29 m、幹周10 m、推定樹齢800年」である。天然記念物としての指定名称からもサワラとヒノキが似ていることが分かる。
【利用】
ヒノキよりも成長が早いが、木材は柔らかいためヒノキのように柱などとしてはあまり用いられない。水湿に強く、ヒノキやアスナロのような臭いがないので、飯櫃や柄杓、桶などによく用いられる。
木曽五木の1つである。殺菌作用があるため、松茸など食品の下の敷物(「掻敷=かいじき」といいます。殺菌作用は、葉に含まれる「ピシフェリン酸」という成分が酸化防止作用をもつためです)としても使われる。
◆画像◆
<サワラの園芸品種 'Filifera Aurea'>
<転載、以上>
<サワラの樹皮>
【「さわら」命名の由来】
ヒノキと似たような円錐形の木で、パッと見は区別がつかないが、枝と枝の隙間が多く、ひのきくらべて「さ はらか」であるからということで、意味は(髪の毛がそう多くなく)すっきりしているということをいう。京都では、主に別名の、「サワラギ(椹木)」で呼ばれる。
【類似種の見分け方】
<ヒノキとサワラの違い>
葉の先端が尖っているのがサワラで、丸みがあるのがヒノキだが、これだけでは判別が難しい。より確実なのは葉の裏を見る方法で、葉の裏面の模様(気孔線)がヒノキは「Y」の字で、サワラは「X」の字になっている。「X」や「Y」の文字は白く浮き上がって見えるので素人でも難しくない。
<比較画像:左がヒノキ、右がサワラ>
【園芸品種】
オウゴンシノブ、ヒムロスギ、葉に模様が入る斑入りサワラなどの園芸品種がある。ヒムロスギはモコモコした葉が、クリスマスリースに使われることで知られる。
【サワラの利用】
材の性質としてはヒノキより劣り、樹脂によるしみが出やすい欠点があるのですが、水、湿気に耐えます。比重平均0.34と軽く、日本の針葉樹の中では最も軽い品種です。風呂桶としてはヒノキは高級品でさわらは普及品となります。(手桶、たらい、浴室用品。障子の骨などに使われています)
寿司の飯台は、ご飯が少々かたく炊けても、やわらかくても、さわらの飯台に入れるとちょうどいい加減に調整するとして知られています。ボウルだと、入れたら下に酢がたま って、ご飯がふやけてしまうのですし屋では決して利用しない。材に精油分があり、殺菌作用があるので、衛生面からも重宝されています。ただ新品はすぐには利用できなくて、湯気が立つぐらいに温めた米のとぎ汁を満杯にして一晩置いてアク抜きをし翌日、天日で乾燥する必要があります。
【サワラの開花<雄花>】
サワラは、4月頃に開花します。葉の先端につく雄花です。
【サワラの果実】
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