トップ  >  花研究  >  「ユリ科」研究  >  ユリ属(Lilium)  >  ユリの育て方
<やさしいエンゲイより、転載>

■栽培カレンダー


季節・日常の手入れ

茎が長く伸びて倒れそうなら支柱を立てます。
枯れた花をそのままにしておくとタネができます。タネを作るために株はたくさんの栄養を使ってしまいます。そうすると球根に十分栄養が行かず、球根が十分に太れません。球根が太れないと、翌年は花が咲かないかもしれません。ですから、花が咲き終わったら、付け根の部分で摘み取ります。手で簡単に折りとれます。

日当たり・置き場所
 
種類によって生育環境が異なります。主な種類と日当たりは以下を参照にしてください。適した場所

<品種別の適した場所>


水やり・肥料
 
鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。地植えも乾くようならしっかり水を与えるようにし、乾燥防止のためにわらや腐葉土を敷きます。
肥料は春に芽が出て葉を広げはじめた頃と、花が咲き終わった後に1回ずつ、粒状の化成肥料などを株元に少量ばらまきます。

用土

種によって好む土質がやや異なります。鉢植えは赤玉土(中粒・小粒)6:腐葉土4の割合で混ぜた用土が適してます。適した用土

<品種別の適した土>


植え替え・植え付け

基本的に深めに植え付けるのがコツです。ユリは球根の下から出る「下根」と上から出る「上根」という2種類の根を持っています。特に上根は水分と養分を吸って茎葉を育てる大切な役割があります。ですから、植え付けが浅いと、上根が十分に根を張れずに全体の生育が落ちます。
地植えは球根の高さ2コ〜3コ分の深さに植え付けます。鉢植えは深さのある鉢を用いて、球根がちょうど鉢の高さの真ん中にくる深さに植えます。

ふやし方

球根の鱗片を一枚ずつはがして砂にさして発根させる鱗片ざし、花が終わった後に球根の上部につく木子という子供の球根や葉っぱの付け根に付くむかごを外してほかの場所に植える方法などがあります。

いずれも花が咲くまで早くて2〜3年かかります。
また、シンテッポウユリのようにタネをまくと半年くらいで開花する種もあります。

かかりやすい病害虫

春になって生長してくると、ケムシなどに葉が食べられることがあります。また、開花期はつぼみがナメクジに食べられることがあります。ケムシの場合は殺虫剤を、ナメクジの場合は専用の誘殺剤などを使用して駆除する。ボトリチス病などの病気は発生してからでは手遅れなので、梅雨前から殺菌剤を散布し予防に努めましょう。

まとめ

球根を乾かさない
土の乾燥と夏の高温を嫌う
植え替えは行わない


<転載、以上>
プリンタ用画面
友達に伝える
投票数:7 平均点:4.29
カテゴリートップ
ユリ属(Lilium)