【鉢花としての「カランコエ」】

<やさしいエンゲイより、転載>

一般的に鉢花として親しまれているのは、ブロスフェルディアナ種〔K. blossfeldiana〕から改良された園芸品種で、それらを指してカランコエと呼ぶことも多いです。日本には昭和6年に入ってきて、ベニベンケイの和名があります。色彩が乏しくなりがちな冬から春に鮮やかな色の花を咲かせ、冬の定番鉢花となっています。

ミニ鉢植えはお菓子のようなかわいらしさがありますし、大鉢仕立ては堂々としています。ドイツで改良が始まり、次いでオランダやアメリカ、日本でも育成され、様々な園芸品種が生まれました。

葉っぱは分厚くて多肉質、表面に光沢があります。草丈10cm〜20cmの矮性種(わいせいしゅ)と30cm〜50cmの高性種があります。何本もの花茎を出し、先端に1cm程度の小花をたくさん付けます。花色は紅色、オレンジ、ピンク、黄色、白、クリーム色、アプリコットなどがあります。花びらが幾重にも重なった八重咲き種もあります。

<それ以外の種>

ウェンディー

その他、鉢花として普及しているカランコエにウェンディ〔'Wendy'〕とテッサ〔'Tessa'〕があります。いずれも違う種同士を掛け合わせてつくられた交雑種です。オランダで作出されました。
ウェンディーはマンジニ-種〔K. manginii〕を元に改良されました。這うように茎を伸び、花茎を細かく枝分かれさせ、先端を少し絞った釣り鐘状の花をたくさん咲かせます。花色は赤みがかった紫色で、吊り鉢(ハンギング)に向きます。テッサはグラシリペス種〔K. gracilipes〕が元となっています。ウェンディーに草姿が似ていますが、花はやや細めの筒状になります。花色は朱色です。


<転載、以上>
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