【カランコエの育て方】<やさしいエンゲイより、転載>
■栽培カレンダー季節・日常の手入れ花がら摘み花茎が伸びてその先にまとめて花をつけます。次々と花茎が出てくるので、花が3割くらい枯れてきたら思い切って花茎の付け根から切り落とします。また、鉢植えを購入する際は全体的に間延びしていないがっしりしたものを選びましょう。
摘心夏に新芽の先を摘んでおくとワキから新たに芽が伸びてきて枝数が増えて結果、花数が増えます(この作業を摘心といいます)。室内で育てていると葉っぱにホコリがたまりやすいので、ときどき上から水をかけて洗い流してあげるとよいでしょう。
開花は冬以降が多い開花期間は秋から春ですが、自然の環境下で育てていると花が咲くのは冬以降になることが多いです。また、つぼみができたあとに気温が10℃以下になるとつぼみの動きが鈍り、春に暖かくなるまで花が咲かないこともあります。逆に暖かければ晩秋にできたつぼみは冬から花を咲かせます。秋頃から花を楽しみたい場合は夏に短日処理を行います。
短日処理7〜8月頃に夕方の5時頃から翌朝の7時頃までダンボールなどをかぶせて意図的に日照を調整し短日の状態を作ります。この作業はつぼみが確認できるまで毎日繰り返し行います。目安としては30〜40日間ほどになります。
日当たり・置き場所花後の春〜秋は戸外の日当たりがよく雨の当たらない場所で育てます。強い直射日光に当たると葉が焼けてしまうことがありますので、真夏は直射日光を避けた明るい日陰で育てます。また、高温多湿時期は蒸れないように風通しにも気を使いましょう。
10℃以下になると花つきが極端に悪くなり5℃くらいで生長が止まります。冬は室内の暖かいよく日の当たる場所で育てましょう。逆に夜は人工照明の光に当たり続けると花が咲きにくい状態になるため、できれば蛍光灯の光などの当たらない場所で管理します。
カランコエは一日の日の長さが短くなると花芽を付ける短日植物です。夜にも照明が当たる場所では、植物自身が日長が長いと判断して花芽が付きにくくなります。
水やり・肥料葉が多肉質で中にたっぷり水が詰まっているため乾燥には大変強い植物です。根が細く根ぐされを起こしやすいので水のやりすぎには気を付けましょう。5〜9月の生長期は鉢土の表面が乾いてからたっぷりと水を与えます。冬は鉢土の表面が乾いて2〜3日たってから水を与えます。
肥料は新芽が動き出す5月頃〜秋まで、液体肥料を10日に1回与えます(ただし夏の高温時期は根ぐされを起こしやすいので肥料は与えません)。開花中は原則として肥料を与えなくてもよいですが、リン酸分の多い肥料を与えることにより長く花を楽しむことができます。
用土とにかく水はけをよくすること。赤玉土(中〜小粒)5:ピートモス2:川砂3など。
植え替え・植え付け鉢の中が根でいっぱいになってしまうと、水はけが悪くなりますので植え替えを行います。
6月頃に花が咲き終わったら枝を全体の半分くらいに切り戻し、一回り大きな鉢に植え替えます。植え替え直後は1週間ほど明るい日陰でに置いて、その後通常の管理に戻します。植え替え直後は一度たっぷりと水を与えて、その後はやや乾かし気味に保つのがコツです。
ふやし方簡単にさし芽ができます。葉4枚の位置で茎を切りとり、バーミキュライトに挿しておくと1ヶ月くらいで根がでます。さし穂は芽先がついていてもそうでなくてもかまいません。
かかりやすい病害虫病気灰色カビ病害虫アブラムシ枯れた葉っぱや花をそのままにしておくと、そこから灰色カビ病が発生することがあります。花がらや枯れた葉はこまめに摘み取り株をきれいな状態に保ちましょう。
春先から茎葉やつぼみにアブラムシが発生することがあります。早めに薬剤を散布して駆除します。
まとめ
寒さに弱いので屋外で育てている場合、冬は室内に取り込みます
夜も明るい場所では花が咲きにくい
過湿に弱いので、水をやりすぎないようにしましょう<転載、以上>
■注意点■
冬は日当たりのいい室内で、春・秋は雨の当たらない日当たりのいい戸外で管理します。カランコエの葉っぱは水に当たると、腐ってしまいます。
カランコエの大敵は過湿と低温。水のやりすぎで腐らせたり、うっかり冬に取り込み忘れて枯らすことが多いです。<この項、了>