神奈川県の植生(フロラ)
神奈川県の植生は、その基盤となる自然環境の影響化に誕生したものです。その影響化に生まれた「自生フロラ」の区分を理解します。
太平洋に面した日本列島のほぼ中央部に位置する神奈川県は、かつて県土のほとんどすべてが森におおわれていたと考えられます。三浦半島をはじめとし、相模湾沿いの海岸部から、海抜700〜800mまでは、冬も緑の常緑樹林でおおわれ、ヤブツバキクラス域に属していました。その後、人が開拓したり、住むことによって、人為的な要因による環境条件を経て、緩やかに変化してきました。もちろん、後天的な外部からの帰化植物からの影響も見逃すことができません。「帰化植物」の歴史と現状を把握することもこのカテゴリーではする予定です。
(注:本カテゴリーの情報は、主に「神奈川県史・自然編」を参考にしています。)
サブカテゴリー
- 自生フロラ
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神奈川県は、本州の中央部に位置し、黒潮の影響を受ける温暖な海岸線とそれに続く背後のローム層洪積台地、さらに箱根地方に見られるような特徴的な火山性の山地によって構成されています。
広域的には、大きく「常緑広葉樹林域」と「夏緑広葉樹林域」に分けられます。
- 神奈川県の帰化植物
- 神奈川県にかつて生育していなかった、他の地域より侵入した「帰化植物」の概要と現状報告です。