【命名方法を概観する】

多くの品種の存在は、その命名方法のバラエティも生みました。この命名、名前の由来を整理した文献に『ものと人間の文化史「桜　�機�(法政大学出版局刊行)』があります。以下にその中の「桜の名前の由来さまざま」という章からの情報を以下にご紹介します。

＜ものと人間の文化史「桜　�機�(法政大学出版局刊行)より、転載＞

桜の名前の由来を、独立行政法人森林総合研究所の多摩森林科学園の桜保存林に植えられた250種について、石井幸夫が調べたところ、次のようにおおよそ五つのグループに分けられた。

[b]桜の名づけの由来とその割合(合計250種)

一、花・幹・枝の特徴から　　　　　　　91種類(37％)
二、原木の所在地・発見地などの地名　　82種類(33％)
三、優美・上品さからの連想　　　　　　48種類(19％)
四、故事・来歴や物語などから　　　　　21種類( 8％)
五、歴史・伝説上および育成者の人名　　 8種類( 3％)


＜転載、以上＞

●独立行政法人　森林総合研究所の公式サイトは、こちらから。

●同研究所の桜に関する資料

1)桜の新しい系統保全の資料＞こちらから、ダウンロードできます。

サクラの系統保全と活用に関する研究＞こちらから。


2)勝木俊雄・岩本宏二郎・石井幸夫(2011)多摩森林科学園サクラ保存林における30年間のサクラの開花期観測　森林総合研究所研究報 告10：7-48.＞こちらから、ダウンロードできます。


3)サクラの開花情報を生物学的に考える＞こちらから、ご覧いただけます。


4)サクラデータベースにより園内の桜の品種などを検索可能です。
こちらから。

＜この項、続く＞