<Wikipediaより転載>

ナデシコ科 (Caryophyllaceae) は、双子葉植物ナデシコ目の科の1つで、約88属2000種に達する大きな科であり、ナデシコ目のタイプ科である。熱帯から寒帯まで、アマゾン川流域、コンゴ盆地、オーストラリア西部などを除く世界に広く分布するコスモポリタンで、特に近東から地中海地域に種類が多い。

ナデシコ属やセンノウ属、マンテマ属など園芸植物が多く、ハコベ、ミミナグサなど身の周りの植物としてもなじみ深い種類が多い。

【分類】
ナデシコ科は次のような属に分類される。

Acanthophyllum
Achyronychia
ムギセンノウ属 Agrostemma - ムギセンノウなど
Allochrusa
Alsinidendron
Ankyropetalum
ノミノツヅリ属 Arenaria - ノミノツヅリなど
Bolanthus
Bolbosaponaria
Brachystemma
Bufonia
Cardionema
ミミナグサ属 Cerastium - ミミナグサ、オランダミミナグサなど
Cerdia
Colobanthus - pearlworts
Cometes
Corrigiola - strapworts
ナンバンハコベ属 Cucubalus - ナンバンハコベなど
Cyathophylla
ナデシコ属 Dianthus - カワラナデシコ(ナデシコ)、カーネーション、セキチク、アメリカナデシコなど
Diaphanoptera
Dicheranthus
ヤンバルハコベ属 Drymaria - ヤンバルハコベなど
Drypis
Geocarpon
Gymnocarpos
カスミソウ属 Gypsophila - カスミソウ、コゴメナデシコなど
Habrosia
Haya
Herniaria - ruptureworts
Holosteum
ハマハコベ属 Honckenya - ハマハコベなど
Illecebrum
Kabulia
Krauseola
Kuhitangia
Lepyrodiclis
Lochia
Loeflingia
センノウ属 Lychnis - センノウ、オグラセンノウ、センジュガンピ、フシグロセンノウなど
フシグロ属 Melandryum
Mesostemma
Microphyes
タカネツメクサ属 Minuartia - タカネツメクサなど
オオヤマフスマ属 Moehringia - オオヤマフスマなど
Moenchia
ウシハコベ属 Myosoton - ウシハコベなど
Ochotonophila
Ortegia
Paronychia
Pentastemonodiscus
Petrocoptis
イヌコモチナデシコ属 Petrorhagia - イヌコモチナデシコ、コモチナデシコなど
Philippiella
Phrynella
Pinosia
Pirinia
Pleioneura
Plettkia
Pollichia
Polycarpaea
ヨツバハコベ属 Polycarpon - ヨツバハコベなど
Polytepalum
ワチガイソウ属 Pseudostellaria - ワチガイソウなど
Pteranthus
Pycnophyllopsis
Pycnophyllum
Reicheella
ツメクサ属 Sagina - ツメクサ、ハマツメクサなど
Sanctambrosia
サボンソウ属 - Saponaria - サボンソウなど
Schiedea
Scleranthopsis
Scleranthus - knawels
Sclerocephalus
Scopulophila
Selleola
マンテマ属 - Silene - マンテマ、ムシトリナデシコ、ビランジ、マツヨイセンノウ、ケフシグロなど
オオツメクサ属 Spergula - オオツメクサなど
ウシオツメクサ属 Spergularia - ウシオツメクサ、オオウシオツメクサなど
Sphaerocoma
ハコベ属 Stellaria - ハコベ、コハコベ、イワツメクサなど
Stipulicida
Thurya
Thylacospermum
Uebelinia
ドウカンソウ属 Vaccaria - ドウカンソウなど
Velezia
Wilhelmsia
Xerotia

<転載、以上>

その他のナデシコ科の植物の特徴
<参考:「週刊朝日百科 世界の植物」>

<染色体>
単数(n)で、6、9から、15、17、19などが知られている。

<化学的特性>
サポニン、その他の配糖体やアルカロイドがあることがわかっている。ヤンバルハコベ属のある種類には家畜に有毒なものがあるというが、一般に毒のあるものは少ない。
そのために、多少は食用、飼料などに利用されるが、薬用にされるものも少ない。
花のきれいなものが多く、観賞用に栽培されるものが多い。

<全体の形>
一年草、多年草、まれに基部が木質の小低木で、枝は節のところが肥大して、その部分が折れやすくなっていることが多い。

<葉について>
大部分が常に対生し、全縁で細く、1脈、3脈、または不明の脈があり、基部がしばしば相対する葉と連絡し、托葉(たくよう)はないか、または膜質の托葉があることがある。

<花について>
注:花の基本構造や用語が解らない方は、こちらをご覧ください。


【花序】
1花(単頂花序)、または2枝集散状にあつまって、時には円錐花序をつくる。花は放射相対で、両性、または退化して単性となる

【萼】
萼片は、4、5個、時にはそれ以上あって、散落せず、離生して、かわら状に並び、または基部で長く合生して、萼筒をつくる

【花弁】
萼片と同じ数で、常に離生し、子房の基部または子房内の上部につき、全縁または二裂、時には多数に切れ込み、白色、または帯紅色のものが多い。また萼筒のあるものでは、上部の舷部(げんぶ)と下方の爪部とに分かれて、その境界付近に鱗片(りんべん)または毛が散生することが多い。まれに花弁が発達せずに退化する場合がある

【雄蕊】
8、10など、花弁の2倍数のものが多く、またこれよりも少数になる場合がある

【花糸】
糸状。葯は二室あり、室は縦に裂ける。蜜腺は雄蕊の基部にあり、それと互生する

【花床】
小型。時に伸びて、子房柄をつくり、雄蕊と雌蕊を頂生する。子房は、上位で1室、まれに下部に膜ができるので2から5個の室をつくる

【花柱】
2個から5個まで。その内部に柱頭がつき、ときに下部が合成して短い柱となる

【胚珠】
まれに1個。多くは2個以上あって、湾曲、または倒生し、子房の基部またはそこから伸びた短い柱状の胎座につく。
この胎座を特立中央胎座といい、ヤマゴボウ、アカザ、ヒユ、マツバボタン、オシロイバナ、ツルナなどの類とともに、この胎座をもつものを中心子目(Centrospermae)と呼んでいるが、ナデシコ科はそのなかでも一番進化したものと考えられている。

【果】 注:果実の形態とその用語が解らない場合は、こちらを参照してください。
朔果(さくか)。膜質、または割れやすいもろい外皮をもち、上部は花柱と同数、または2倍数の歯片に裂けて、なかの種子を散らす。まれに液果のようになって裂開しない。種子は表面にいろいろの突起があって、分類の特徴に取り上げられ、まれに膜質の仮種皮が附属する。

【杯】
多くは、湾曲している


<3つの亜科に分けられる>


<この項、続く>