<Wikipediaより、転載>
ヒナギク(雛菊、学名:Bellis perennis)とは、キク科の多年草(日本では一年草扱い。)。別名はデージー、デイジー、チョウメイギク(長命菊)、エンメイギク(延命菊)。園芸植物として栽培される。イタリアの国花。
【分布】原産地はヨーロッパで、原種は芝生の雑草扱いされている。北アメリカ、アジア、オセアニアに外来種として広く帰化している。
日本には明治時代初期に渡来し、北海道などの冷涼な地域を中心に定着している。
【特徴】多年草であり、学名の種小名 perennis も「多年生の」という意味であるが、日本では夏が暑くて越夏できないことが多い。このため、通常は秋蒔きの一年草として扱う。寒冷地で越夏できるようであれば、株分けで繁殖させることができる。開花期は春で、舌状花が平弁咲きのものと管弁咲きの種類がある。
草丈は10〜20cmくらい。葉は根生葉(ロゼット)で、長さ5cmくらいのへら形で鋸歯があり、薄く毛が生えている。花は、市販品は11月頃から店頭に出回るが、露地で栽培した場合は3月から5月に咲き、花径は2cmくらいの小輪多花性種から、10cm近い大輪種まである。半八重または八重咲きで、舌状花は平弁のものと管弁のものがある。花の色は赤・白・ピンクと絞りがあり、黄色い管状花とのコントラストが美しい。
【栽培】種苗会社のカタログは5月末頃に出るので、すぐに注文するとタネは7月初めには届く。すぐに冷蔵庫に入れておき、お盆の頃にまくと、年内に開花させることができる。タネは細かいので、浅鉢に蒔き、覆土はせずに、受け皿から吸水させる。
【名前にデージーの付く植物】名前にデージーの付く植物が以下のようにいくつかあり、ヒナギクと紛らわしいので注意を要する。また、ヒナギクのことをコモンデージーということも稀にある。
●グロリオサデージー(キク科オオハンゴンソウ属(ルドベキア属)、学名:Rudbeckia hirta)
●ブルーデージー(キク科フェリキア属、学名:Felicia amelloides)
●ユリオプスデージー(キク科ユリオプス属、学名:Euryops pectinatus)
●シャスタ・デイジー(キク科キク属、学名:Chrysanthemum × burbankii)
●リビングストンデージー(ハマミズナ科(ツルナ科)、学名:Dorotheanthus bellidiformis)
<転載、以上>
【品種名について】
「デージー」は「Day's eys(太陽の目)」が転訛した名前と言われています。この花の形が丸く太陽に似ていて、太陽のように朝に花咲くことからのようです。
イギリスの古名でbruisewort(ブルーズワート)がありますが、これはこのハーブが打撲によって青くなった部分の治療に使われたために付けられた名前です。
他にはイングリッシュ・デージー、コモン・デージー、ローン・デージーなどと呼ばれます。属名のベリスはラテン語で「美しい」を意味する「ベリエス」に由来します。
【園芸品種について】
栽培されているのものは八重咲きの園芸種ですが、花びらの姿によって
リグローサ種とフィストゥローサ種の2グループに分けられます。
リグローサ種はほとんどの花びらが平たい
「舌状花」になります。更に細かくモンストローザ系、シベリウス系、コロナ系、エノルマ系、ムルチ系の5系統に分けられます。それぞれに花の大きさや咲く時期、耐寒性などが異なります。
フィストゥローサ種は大半の花びらがくるりと巻いた
「筒状花」になります。エトナ系、カーペット系、ポンポネット系などの系統があります。
<その他の情報収集用リンク先>1)Palants For A Future(English)にある品種ガイド>
こちら2)USDAのサイト(English)内のLawnDaisyの品種ガイド>
こちら3)English Wikipediaの品種説明>
こちら