【ギリシャ神話のケンタウロスに由来する属名】

ヤグルマギク(キク科)などの属名Centaureaは、ケイロンが誤って客人ヘラクレスの矢で自分の足を傷つけたとき、この草で治療したという伝承に由来します。

ただ、以下の説明にある矢傷の治療というのは、この当時のこの花の薬効とその後の民間薬としての使い方(目の治療、消毒薬が主)から見るとあくまで、傷口の消毒に使われたというのが、現実的でしょう。どこにでも生えていた馴染みの花だから、様々に利用されたという要素も欠かせないと思われます。


[/b]<ケイロンとは>[/b]

<Wikipediaより、転載>

ケイローン(古希: Χείρων, Cheirōn, ラテン語: Chiron)は、ギリシア神話に登場する、半人半馬の怪物であるケンタウロス族の賢者である。ラテン語ではキロン。日本語では長母音を省略してケイロンとも表記される。

ケイローンはクロノスとニュンペーのピリュラーの子で、クロノスは妻レアーの目を逃れるために馬に姿を変えてピリュラーと交わったことから、半人半馬となったという。またドロプスという兄弟がいたともいわれる。

一般に野蛮で粗暴なケンタウロス族の中で、ケイローンは例外的な存在であり、アポローンから音楽、医学、予言の技を、アルテミスから狩猟を学んだという。ケイローンはペーリオン山の洞穴に住み、薬草を栽培しながら病人を助けて暮らした。また、請われてヘーラクレースやカストールら英雄たちに武術や馬術を教え、イアーソーンを養育し、アスクレーピオスには医術を授けた。アキレウスの師傅(しふ、教育係)でもあった。

弓を持つケンタウロスのモチーフは知恵の象徴であるケイローンから由来している。
ヘーラクレースとケンタウロスたちとの争いに巻き込まれ、ヘーラクレースの放った毒矢が誤ってケイローンの膝に命中し、不死身のケイローンは苦痛から逃れるために、ゼウスに頼んで不死身の能力をプロメーテウスに譲り、死を選んだ。その死を惜しんだゼウスはケイローンの姿を星にかたどり、射手座にしたという。

ダンテの『神曲』「地獄篇」第十二曲においてダンテ及びウェルギリウスと言葉を交わし、ネッソスに地獄の道案内をするよう命じた。

<転載、以上>
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