size=medium[]【キンカン類の育て方】[/size]

<「みんなの趣味の園芸」より、転載>

■栽培カレンダー


<栽培環境・日当たり・置き場>

日光を好むので、庭植えの植えつけ場所、鉢植えの置き場とも日当たり良好な場所を選びます。

<水やり>

鉢土の表面が白く乾いたら、鉢底の穴から少し流れ出るくらいたっぷり与えます。庭植えの場合は、土質や種類にもよりますが、夏に日照りが続くようなとき以外は必要ありません。

<肥料>

庭植えは2月と10月に、鉢植えは2月、5月、10月に、有機質肥料か速効性化成肥料を施します。

<病気と害虫>

病気:特に問題となるものはありません。

害虫:カイガラムシ類など
カイガラムシ類が発生することがあるので、見つけしだい駆除しましょう。

<用土(鉢植え)>

水はけ、水もちのよいことが大切で、この条件さえ満たせば、土はあまり選びません。一般的な市販の用土を用いる場合は、赤玉土小粒7〜8、腐葉土3〜2の配合土を用います。


<植えつけ、 植え替え>

適期は3月下旬から4月中旬です。鉢植えの植え替えは、根詰まりを防ぎ、通気をよくするのが目的で、鉢の大きさ、生育具合にもよりますが、キンカン類は細根が多いので、通常2年に1回は必要です。

<ふやし方>

つぎ木:3月下旬から5月上旬の休眠枝つぎ、8月中・下旬の芽つぎでふやします。

<主な作業>

剪定:
収穫後の3月から5月にかけて行います。普通の柑橘類と違い、春から伸長した枝に着花(果)する性質があります。また、前年枝にも着花(果)します。したがって、極端な切り詰めを行っても花は咲くのですが、着果はしにくいです。普通のキンカンは下垂した弱い枝によく着果し、また大きい果実がなります。勢いの強い枝についた、7月上旬に咲いた最初の花は実らず落果しやすく、のちに咲いた花に着果するので小さいのです。大きく、品質のよい果実を収穫するには、枝を誘引、下垂させるなどして、早く咲いた花に着果させることがポイントです。

摘果:
着果数が多い場合は摘果をします。小果や多すぎるものを間引きます。

<転載、以上>