Campanula
は、ラテン語で「小さな鐘」を意味します。英語では、「Bell」(ベル)、イタリア語では、「Campana」(カンパナ)、ドイツ語では、「Glocke」(グロッケ)、日本語なら「小さな鐘、ベル」ということになります。

キキョウ科を意味する「Campanulaceae」の含め、一体いつ頃、誰によって、命名されたのでしょう。
それを知るには、この属の品種の命名に関する情報を丹念に調べ、その品種名が掲載された文献での命名の由来を見つけるしかないかもしれません。

【代表的な品種の命名】
西ヨーロッパ、特にイギリスで良くしられるCampanulaの代表的な品種に
Campanula medium L.(カンパヌラ・メディウム)があります。
和名は、風鈴草(フウリンソウ)。現在のイギリスでは、「カンタベリーの鐘(Canterbury Bells)」として知られている品種です。この品種を学名検索で調べると1753年にカール・フォン・リンネによって命名されていることがわかります。

【カール・フォン・リンネ】
カール・フォン・リンネ(Carl von Linné、1707年5月23日 - 1778年1月10日)は、スウェーデンの博物学者、生物学者、植物学者。ラテン語名のカロルス・リンナエウス(Carolus Linnaeus)でも知られる植物分類の基礎を作った植物学者の父とでもいえる人物です。彼が、1753年に出版したのが、その近代の植物分類学の基礎となる業績を展開した「Species Plantarum」です。この中でCampanula medium L.は命名されているようです。

【ギリシャ神話に登場するカンパニュラ】
設計中
まだ、ギリシャ神話を元にして「カンパニュラ(カンパニュール)」の説明が幾つかあるようなのですが、どれを説明するにしてもまだ、出典などの確認が終わっていないため、本章では、まだ記述していません。
よく、花の話の出典として取り上げられる『ギリシャ神話』自体、様々な出典(ヘーシオドスの『神統記』やアポロドーロスの筆になる『ビブリオテーケー(3巻16章+摘要7章)』など)やより詩的な文学として、編集されたローマの詩人、オヴィディウスの『転身物語』など)が予想されます。
ネット上や書籍で語られる花に関する「ギリシャ神話で」とする解説は、こうした出典文献を明確にしておらず、西欧、西ヨーロッパのどの時代の花に対する知識が影響しているのかが解らないままに著述されていることがほとんどです。
このサイトでは、西欧でのこうした花に対する意識をより細かく調べてから記載するつもりです。

<この章、継続中>