<Wikipediaより、転載>

オステオスペルマム(学名:Osteospermum)とは、植物界被子植物門双子葉植物綱キク目キク科キク亜科キンセンカ連オステオスペルマム属である。別名は「アフリカキンセンカ」「アフリカンデージー」(ただし他にもアフリカンデージーと呼ばれる属はある)。
半耐寒性の宿根草。アフリカ南部・熱帯アフリカ原産。

【分類】

アフリカキンセンカ属(ディモルフォセカ属) Dimorphotheca に非常に近縁で、容易に雑種を作る。2属の区別は難しく分類は流動的で、近年では Nordenstam (1994, 1996) の系統解析により、Blaxium 節(O. jucundus / D. jucunda など)がアフリカキンセンカ属に移された。Gawenda & Debener (2009) によると、2属を分けることはできず、合わせてもその遺伝的変異は一般的な属に満たない。

語源はギリシャ語の「osteon(骨)+ sperma(種子)」で、ここからもアフリカキンセンカ属(語源はギリシャ語の「dimorhos(2つの形) + theca(箱)」)とは別の進化の過程を辿ったと思われる。

全世界で数百種の品種が登録されているほど花色が多い。そのほとんどが育種されたもので、日本国内で流通している品種のほとんどが輸入された穂を挿し木したものである。  

【特徴】

半耐寒性ではあるが、品種によっては−6℃以下でも枯れることは無い。
草丈は30〜50cm程度で、園芸店やホームセンター等で販売されているものは、矮化剤で草丈を低く抑えているものが売られていることが多く、庭植えすると、翌年は草丈が伸びる。
花は3〜5cmの物が多く、花色も紫・黄・白・オレンジ・バイカラー等多くの色がある。

【種】

種の認定およびアフリカキンセンカ属との区別には諸説ある。

Osteospermum acanthospermum
Osteospermum aciphyllum
Osteospermum armatum
Osteospermum asperulum
Osteospermum attenuatum
Osteospermum australe
Osteospermum bidens
Osteospermum bolusii
Osteospermum burttianum
Osteospermum ciliatum
Osteospermum corymbosum
Osteospermum dregei
Osteospermum elsieae
Osteospermum glabrum
Osteospermum grandidentatum
Osteospermum grandiflorum
Osteospermum hafstroemii
Osteospermum herbaceum
Osteospermum hirsutum
Osteospermum hispidum
Osteospermum imbricatum
Osteospermum junceum
Osteospermum karrooicum
Osteospermum lanceolatum
Osteospermum leptolobum
Osteospermum microcarpum
Osteospermum montanum
Osteospermum muricatum
Osteospermum pinnatum
Osteospermum polygaloides
Osteospermum pterigoideum
Osteospermum pyrifolium
Osteospermum rigidum
Osteospermum rotundifolium
Osteospermum scariosum
Osteospermum sinuatum
Osteospermum spinescens
Osteospermum spinosum
Osteospermum subulatum
Osteospermum thodei
Osteospermum triquetrum


【栽培品種】

日本国外での育種が盛んで、日本国内製品のほとんどが日本国外からの輸入苗。
しかし現在では日本での育種も盛んになりつつあり、特に3軒の育種農家が日本の先駆け的存在である。

シンフォニー・シリーズ

オステオスペルマムでは世界的育種家の、関口(群馬県前橋市)が育種した品種。
今までにない新鮮なカラーで強健。極早生で四季咲き性が強く、従来品種より暑さにも強い。夏場でも風通しの良い所であれば休まず咲きつづけ、長い間楽しむことができる。つややかな花弁を持ち、コンパクトで多花性で、花壇、コンテナ、ハンギングにも向いている。

レモンシンフォニー(登録名 マザーシンフォニー)
オレンジシンフォニー(登録名 シスターシンフォニー)
ミルクシンフォニー
メロンシンフォニー(登録名 オリモムシンフォニー)
あかぎシンフォニー

ヴィエントフラミンゴ(有限会社はな せきぐち・独立行政法人 日本原子力研究開発機構高崎量子応用研究所・群馬県農業技術センターの共同開発)など

ニンジャ・タイプ

育て方しだいで花びらの形が変る花。
関東地方のホームセンター「ジョイフル本田」のガーデンセンターにあるオステオスペルマムは、西垣園芸がメイン。

サニー・シリーズ

エビータ・シエラ・エリザベス・ソニア・マリーなど
この他にも、スパークホワイトやスパークオレンジなどの「スパークシリーズ」と、ザイールやシルビアなどの「シャインシリーズ」がある。

<転載、以上>