<Wikipediaより、転載>
フヨウ属(-ぞく; Hibiscus)はアオイ目アオイ科の植物群。 北半球各地の熱帯・亜熱帯、一部の温帯に分布し、原種(野生種)は約250種。1年草、2年草、多年草の草本から、低木、高木まで様々である。その多くは、食用、繊維用、観賞用などとして栽培される。なお、英名 Hibiscus は属名であり、またそこに属する種の総称であるが、日本語「ハイビスカス」はより狭い意味で用いられることが多い。
英語では種によって hibiscus、rosemallow などの名が使われるほか、会話などでは、別属タチアオイと区別をせずに hollyhock と呼ぶ場合も多い。
【概要】
アオイ科の落葉低木で、約200種が知られている。花弁は5枚。花は両性で放射相称を呈する。朝に花が開き、夕方にはしぼんで、次の朝には開くというかたちで開花する。葉の形は変化に富む。フヨウ属に属する観賞植物にフヨウ、ムクゲ、ブッソウゲなどがある。
【主な種】
主な種は以下のとおり。
Hibiscus mutabilis フヨウ - 西日本から沖縄県にかけてよくみられる。観賞用に栽培されることが多い。
Hibiscus syriacus ムクゲ - 庭木として親しまれている。3mを越える高さに成長する。大韓民国の国花。
Hibiscus rosa-sinensis ブッソウゲ - 「ハイビスカス」の語はこれを指していることが多い。英語では Chinese hibiscus。マレーシアの国花。
Hibiscus coccineus モミジアオイ - 夏の庭でよく見かける。北米原産。
Hibiscus hamabo ハマボウ - 西日本各地の沿岸部に自生。
Hibiscus tiliaceus オオハマボウ - 奄美群島以南に分布。別名「ユウナ」。
Hibiscus sabdariffa ローゼル - いわゆるハイビスカス・ティーに用いる種。
Hibiscus cannabinus ケナフ - 環境にやさしい植物として一時期日本全国で栽培が流行した。南アジア原産。
【ハワイのハイビスカス】
ハワイ諸島は“ハイビスカス”の改良の中心で、9種の野生種があり、野生種のほかブッソウゲやフウリンブッソウゲなどと導入したハイビスカス類が20世紀初頭から互いに交配され、5,000にのぼるといわれる多数の品種が生まれた[1]。詳細は英語版 Hawaiian hibiscus を参照されたい。
【その他】
アフリカ原産の Hibiscus sabdariffa、すなわちローゼル(英語: roselle)は、 花や果実(正確には肥大した萼)をハーブティー(いわゆるハイビスカス・ティー)に利用する。他のハーブとブレンドされることも多い。ティーは赤く、酸味があり、ビタミンCが豊富であるとされる。
<転載、以上>