<Wikipediaより、転載>

ダイコン属(Raphanus)は、アブラナ科の属の一つである。

【概要】

ヨーロッパから東アジアまで、ユーラシア大陸の温帯地域に広く分布する耐寒性の一年草で、20世紀の半ばころまでは、6種あるとされていたが、後にいくつかの種はダイコン(R. sativus)の変種または亜種とされ、現在は3種のみになっている。

日本のダイコンと欧米で作られているラディッシュ(二十日大根)は、中国大根とともに同一種である。根茎は多肉質で、球形・円柱形・円錐形・紡錘形などのものがあり、守口大根のように長さが1メートル近くあるものや、桜島大根のように質量が十数キロになるものもある。日本の大根はほとんどが白色であるが、二十日大根は赤や紅紫色のものが多く、中国大根には鮮やかな緑色のもの、外は白いがなかが紅色のものなどがある。花は、菜の花によく似た4弁花で、白のほかにごく淡い黄色や紫のものがある。開花させるとスが入るので、農村地帯でも大根の花を見る機会はあまりないが、割合美しいものである。欧米ではこの属のR. caudatusが、観賞植物として栽培されている。
なお、属名はハツカダイコンを意味する古いギリシャ語から、大根の種名sativusは、「食用の」の意味である。

【ダイコンでないダイコン】

下記の植物は、花や根がダイコンに似ているため、「〜だいこん」と言う和名がついているが、ダイコン属とは別の仲間である。

ハナダイコン(Hesperis matronalis)アブラナ科ハナダイコン属。観賞用植物。

ワサビダイコン(Armoracia rusticana)アブラナ科ワサビダイコン属。粉わさびの原料などに使われる。

サトウダイコン(Beta rubra)アカザ科テンサイ属。別名、テンサイ、サトウヂシャ、ビーツ。砂糖を採集するほか野菜としても使われる。

<転載、以上>
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ダイコン属(Raphanus)