<みんなの花図鑑より、転載>

ハナダイコン(Raphanus sativus var. raphanistroides)は、アブラナ科ダイコン属の品種。

花の特徴

茎から枝分かれして、薄い紅紫色をした十字形の花が4〜5輪つく。 花の直径は20〜25ミリくらいである。

葉の特徴

葉は4〜6対の小葉がペアで向かい合わせにつく。 先端の葉が大きく、3つに深く切れ込んでいる。 葉は水分の蒸発を防ぐために肉厚になっている。

実の特徴

花の後にできる実は数珠状の長角果(アブラナなどの果実で細長いもの)で、赤褐色の種子が入っている。

この花について

属名の Raphanus はギリシャ語の「raphanos(早く割れる)」からきている。発芽の早いことから名づけられた。 種小名の sativus は「栽培された」という意味である。 種小名の raphanistroides は「raphanistrum(セイヨウダイコン)+oides(似た)」という意味である。

その他

栽培されていた大根が野生化したものと考えられる。 大根の名がついているが根はあまり太くならず、固くて食用にならない。

開花時期4〜6月
花の色赤、紫
名前の読みはまだいこん
分布北海道から沖縄にかけて分布。 海外では、朝鮮半島の南部にも分布
生育地海岸の砂地
植物のタイプ多年草
大きさ・高さ30〜70センチ

◆画像◆
<ハマダイコンの花>


<ハマダイコンの実>


<転載、以上>

ハマダイコンは1〜8個の実が串刺しダンゴのようになった実をつける。この中の種は軽く、水に浮くといわれるので、水辺に生育するハマダイコンの実は、川や海水で運ばれ、各地に根を下ろすのかもしれません。