<Wikipediaより、転載>

スモモ亜属(スモモあぞく、Prunus)はスモモ、ウメ、アンズなどを含む、Prunus 属の亜属である。果実はいずれも核果である。
この亜属の植物は、新芽では先端の芽と側方についた芽が一つずつ離れている(群生していない)こと、花が短い軸の先に1-5個のグループになること、実の側面に一本の溝があること、および種が滑らかであることで他の亜属(モモ、サクランボ、エゾノウワミズザクラなど)と区別される。

分類

スモモ亜属は三つの節に分かれる。

Prunus 節(オールドワールドプラム)
芽の葉が内向きに巻いている。花は1-3個が固まっている。実は滑らかでしばしば蝋を吹いている。

P. cerasifera、P. cocomilia、P. consociiflora、P. domestica、P. salicina、P. simonii、P. spinosa

Prunocerasus 節(ニューワールドプラム)
芽の葉が内向きに巻いている。花は3-5個が固まっている。実は滑らかでしばしば蝋を吹いている。

P. alleghaniensis、P. americana、P. angustifolia、P. hortulana、P. maritima、P. mexicana、P. nigra、P. orthosepala、P. subcordata

Armeniaca 節(アプリコット)
芽の葉は内向きに巻いている。花の軸はとても短い。実はベルベット状。一部では独立した亜属とされている。

P. armeniaca、P. brigantina、P. mume、P. sibirica
利用[編集]
プルーン(Prunus domestica)の実は食用で、甘く汁が多い。生食のほか、ジャム等に加工して利用される。プラムには幅広い様々な色と大きさがある。他のものより硬い果肉だったり、黄色、白、緑、または赤い果肉の物もある。同じく皮にもさまざまな色がある。
プラムの絞り汁は発酵してプラム酒にすることができる。これを蒸留し樽に詰めて熟成すると、東欧でスリヴォヴィッツとして知られるブランデーになる。樽詰めの際に生のプラムを一緒に入れておくのが伝統である。果実の風味と香りが染み出すことで、スリヴォヴィッツに独特の味わいを加える。
プラムはある種の鱗翅目(November Moth、Willow Beauty、Short-cloaked Moth など)の幼虫の餌にも使われる。

【栽培】

今日栽培されているプラムの栽培品種には以下のようなものがある。

ダムソン、インシチチアスモモ、またはダマスクプラム
グリーンゲージ、またはセイヨウスモモ。熟しても実の皮と果肉は硬く緑色をしている。

ミラベル。主にフランスで栽培される濃い黄色の果肉のもの。

サツマプラム。皮は赤く、果肉は硬くて赤い。
ゴールデン、またはイエローゲージ。グリーンゲージに似ているが黄色い。
早春に花が咲くと、プラムの木は花で覆われる。適切な条件ならば花のおよそ50%が受粉しプラムになる。開花は80日で始まる。
気候が乾燥しすぎると、プラムはある段階から成長しなくなり、若芽の状態で木から落ちる。気候が湿潤すぎるか、実が熟してすぐに収穫されないと、実にカビが生え、茶腐れと呼ばれる状態になる。茶腐れに毒は無く、感染した箇所だけを切り取ることができるが、こうした腐れを直ちに取り除かなければ、その実はもはや食用にはならない。

<転載、以上>