<Wikipediaより、転載>

ツツジ科 (Ericaceae)は被子植物の科の1つ。現在主流のAPG植物分類体系では、約125属4000種ほどの大きな科で、木本・草本を含め、温帯から寒帯に広く分布する。 次のような系統樹が推定されている。

ツツジ科

Enkianthoideae(ドウダンツツジ亜科:ドウダンツツジ属のみ)

Monotropoideae(シャクジョウソウ亜科:旧シャクジョウソウ科・イチヤクソウ科)

Arbutoideae(イチゴノキ亜科:ウラシマツツジ属など)

Cassiopoideae(イワヒゲ亜科:イワヒゲ属のみ)

Ericoideae(ツツジ亜科:旧ガンコウラン科も含む)

Harrimanelloideae(ジムカデ亜科:ジムカデ属のみ)

Stypheloideae(スティフェリア亜科=旧エパクリス科)

Vaccinoideae(スノキ亜科)


従来のクロンキスト体系等の分類では、イチヤクソウ科(・シャクジョウソウ科)・エパクリス科・ガンコウラン科を含む4科または5科に分けられていた。

【旧ツツジ科】

従来の分類におけるツツジ科(旧ツツジ科)は、上記のツツジ亜科(旧ガンコウラン科を除く)・ドウダンツツジ亜科・イチゴノキ亜科・イワヒゲ亜科・ジムカデ亜科・ドウダンツツジ亜科・スノキ亜科からなるもので、約100属1350種が含まれる。

園芸用樹木のツツジやサツキ、シャクナゲ、アザレア(以上ツツジ Rhododendron 属)、ドウダンツツジ Enkianthus perulatus、カルミア Kalmia sp.、エリカErica sp.、アセビ Pieris japonica など、果樹のブルーベリー Vaccinium sp.やクランベリー(ツルコケモモ Vaccinium macrocarpon)、高山植物のコケモモ Vaccinium vitis-idaea 、シャシャンボなどがよく知られる。

【性質】

木本(一部つる性)で、石灰質土壌を嫌い酸性土壌に育つものが多い。また菌根菌と共生し「ツツジ型菌根」を形成する。温帯から寒帯に多く分布する。

【分類】

従来は子房上位のツツジ亜科と、子房下位のスノキ亜科に大きく分けられていた(現在は一部の属がさらに分けられている:上記参照)。

【主な属】

アセビ属 Pieris
イソツツジ属 Ledum
イチゴノキ属 Arbutus
イワナシ属 Epigaea
イワナンテン属 Leucothoe
イワヒゲ属 Cassiope
ウラシマツツジ属 Arctous
エリカ属 Erica
カルーナ属 Calluna
カルミア属 Kalmia
コメバツガザクラ属 Arcterica
シラタマノキ属 Gaultheria
ジムカデ属 Harrimanella
スノキ属 Vaccinium
チシマツガザクラ属 Bryanthus
ツガザクラ属 Phyllodoce
ツツジ属 Rhododendron
ドウダンツツジ属 Enkianthus
ネジキ属 Lyonia
ヒメシャクナゲ属 Andromeda
ホツツジ属 Elliottia
ミネズオウ属 Loiseleuria
ミヤマホツツジ属 Cladothamnus
ヤチツツジ属 Chamaedaphne
ヨウラクツツジ属 Menziesia

<転載、以上>
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