<Wikipediaより、転載>

ママコナ(飯子菜、学名:Melampyrum roseum var. japonicum)は、ママコナ属の一年草である。

【特徴】

山地の林縁などの乾いた場所に生育する半寄生植物。花弁に2つ並んだ白い膨らみが米粒のように見えること、または、若い種子が米粒に似ていることが和名の由来の説となっている。茎の高さは、30-50 cm。先端が針状で鋸歯の苞があり、茎の付根に長さ16-18 cmで唇形の紅紫色の花を付ける。花期は6-8月。花の盛りが過ぎると、米粒のように見える白い膨らみが濃い赤色に変わる。下唇のご飯粒はポリネーター(花粉媒介者)であるハチを誘き寄せる目印で受粉すると白かった突起は地色の赤になりハチを誘引しなくなるようです。葉は長さ3-6cmの長形で、対生する。ママコナの他種との相違は、苞葉に短毛があって、縁に鋭い毛状の歯牙がある点です。

【分布】

北海道南西部・本州・四国・九州の各地に分布する。神奈川県では絶滅し、秋田県・埼玉県・千葉県・鹿児島県では絶滅危惧Ⅰ類、神奈川県では準絶滅危惧種に指定されている。田中澄江が『新・花の百名山』の著書で、天狗山を代表する花の一つとして紹介している。

【近縁種】

エゾママコナ(蝦夷飯子菜 M. yezoense)
オオママコナ(大飯子菜 M. macranthum)
シコクママコナ(四国飯子菜 M. laxum)
タカネママコナ(高嶺飯子菜 M. laxum var. arcuatum) - 亜高山帯に生え、ミヤマママコナに似ていて、全体に小型。花は黄色。環境省指定の危急種。
ツシマママコナ(対馬飯子菜 M. roseum var. roseum) - 命名上はママコナの基本変種
ホソバマママコナ(細葉飯子菜 M. setaceum) - 花冠は紅紫色。環境省指定の絶滅危惧種。
ミヤマママコナ(深山飯子菜 M. laxum var. nikkoense) - 苞にトゲがなく、紅紫色の花で、下唇の喉部に黄色い斑点が2個ある。日本の固有種。
ヤクシマママコナ(屋久島飯子菜 M. l. var. yakusimense)


シソ目 Lamiales
ハマウツボ科 Orobanchaceae
ママコナ属 Melampyrum
ママコナ(広義)種 M. roseum
変種:ママコナ M. roseum var. japonicum

<学名>
Melampyrum roseum Maxim. var. japonicum Franch. et Sav. (1878)

<シノニム>
Melampyrum roseum Maxim.subsp. japonicum (Franch. et Sav.)Nakai (1909)
M. ciliare Miq. (1865)

<転載、以上>

<ママコナの花>

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ママコナ(Melampyrum roseum var. japonicum)