<Wikipediaより、転載>

ニオイスミレ(匂菫、学名:Viola odorata)は、スミレ科スミレ属の耐寒性多年草。

特徴

寒さには強いが暑さにはかなり弱い多年草である。西アジアからヨーロッパ、北アフリカの広い範囲に分布し、また、バラ、ラヴェンダーとならぶ香水の原料花として、古くから栽培されている。


草丈10-15cmで、茎は匍匐し、葉は根生で、他のスミレ類と同じく、ハート形である。花は露地植えでは4月から5月にかけて咲き、左右相称の5弁花で、すみれ色またはヴァイオレット・カラーと呼ばれる明るい藍色が基本だが、薄紫・白・淡いピンクなどもあり、八重咲きもある。パンジーやヴィオラに比べると、花も小さく、花付きも悪いが、室内に置くと、一輪咲いているだけで、部屋中が馥郁たる香りに包まれるほどの強い香りがある。 また、種子や根茎には神経毒のビオリン等があり、嘔吐や神経マヒを発症することがある。ヨーロッパでは消炎剤として利用されている。

栽培

日本では、冬季に栽培された蕾または花付きの鉢物が売り出される。イギリスなどの種苗店ではいくつかの品種のタネが売られており、タネから栽培するならインターネットの通販などで買うと良い。八重咲き品種と言う名称で別種のパルマスミレと言う芳香を持つスミレが販売されることもあるが、この品種の場合種子が出来ないので芽挿し等で増やさざるを得ない。春に他のタネと一緒に注文して、半年間冷蔵庫の野菜室に保管し、9月下旬頃に丁寧に鉢に播いて1mmほど覆土しておくと、十日くらいで発芽する。鉢やプランターに定植し、冬に強い霜に当てないようにすれば、春に開花させることができる。日当たりがよく、やや重い土のところを好む。

毒性

毒成分 ビオリン、サポニン、ビオラルチン、グリコサイド
毒部位 種子、根茎
毒症状 嘔吐、神経麻痺、心臓麻痺

◆植物分類◆


植物界 Plantae
被子植物門 Magnoliophyta
双子葉植物綱 Magnoliopsida
スミレ目 Violales
スミレ科 Violaceae
スミレ属 Viola
ニオイスミレ V. odorata

<学名>
Viola odorata L.
<和名>
ニオイスミレ
<英名>
sweet violet

<転載、以上>

中国語(簡体):甜紫罗兰(チェンツロラン)
イタリア語:mammola
フランス語:violette odorante(ほぼ、学名)
ドイツ語:Veilchen(属名と同じ)
ギリシャ語:γλυκό βιολετί(イレコ・ヴィヨレティ<バイオレット=ヴィヨレタの変化形>)
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ニオイスミレ(Viola odorata)