<Wikipediaより、転載>

カナムグラ(鉄葎、Humulus japonicus)はアサ科(以前はクワ科に分類されていた)の一年草。 和名「鉄葎」は強靭な蔓を鉄に例え、「葎」は草が繁茂して絡み合った様を表すように、繁茂した本種の叢は強靭に絡み合っており、切ったり引き剥がしたりすることは困難である。 後述のヤエムグラやヤブムグラ等、本種と似た小種名の植物は多いが、本種とは系統的に離れたアカネ科に属するものが多い。

【形態】

雌雄異株のつる植物。葉は5cm〜12cm程度の深く切れ込んだ掌状で対生し、鋸歯が多く表面はざらつく。茎から葉柄にかけて鋭いとげがあり、木や電柱、ガードレール等に絡みつく。花期は8月〜10月で、雄株は分枝した花茎を伸ばし、多数の淡緑色の花をつける。また雌花は、株の葉腋から花茎を伸ばし、先端に苞に包まれた穂状の花をつける。雌花は受粉後に成熟して果実となると赤紫色を帯びる。

【分布】

中国大陸、台湾および日本全国の道端や荒地等の日当たりの良い場所に生育する。また好窒素的な傾向が強く、畜産や農業、家庭排水などの影響により富栄養化した土壌などでより繁殖し、優先種となる傾向が強い。
アメリカでは園芸用に栽培されたものが野生化し、外来雑草となっている。

【類似種】

セイヨウカラハナソウ(西洋唐花草、Humulus lupulus )→ホップ。

カラハナソウ(唐花草、Humulus lupulus var. cordifolius )

【その他】

万葉集における「やえむぐら(八重葎)」は現代とは異なり、アカネ科のヤエムグラではなく本種を指していると思われる。

キタテハの食草である。
本種の花粉は、ブタクサやヨモギなどと並び、秋の花粉症の原因となる。

<転載、以上>

◆画像◆


<カナムグラの花>
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