<Wikipediaより、転載>

ウコギ属はウコギ科の属のひとつ。

【特徴】

落葉高木または低木で、葉は互生し、普通5枚ときに3枚の小葉からなる掌状複葉で、小葉の縁には鋸歯がある。多くは雌雄異株で、東アジアに約40種知られる。

【利用】

ウコギはもともと中国の原産と見られ、平安時代中期の『本草和名』には五加という中国名で牟古岐(むこぎ)と読ませたヒメウコギが紹介されている。ウコギの和名漢字、五加木はこれに由来している。
専ら根や幹を煎じて薬用強壮剤として利用されたり、天日干にした根や皮を焼酎につけた五加皮酒などの原材料として用いられていた。1603年(慶長8年)の『日葡辞書』ではVcoguiとして「根は薬用に、葉は和え物に、幹は酒に用いる」とあり、古来より広く利用されていた事が窺える。

また、幹に棘を持つその性質から垣根としても利用が普及しており、
「おもしろき盗みや月のうこぎ垣」『卯辰集』
といった唄が詠まれている。

【ウコギ属の種】

ケヤマウコギ - 学名:Eleutherococcus divaricatus - オニウコギとも。日本の中部、南部および朝鮮半島、中国大陸に分布する種で、円錐の花序に多数の花をつける。

トゲナシオニウコギ - 学名:Eleutherococcus divaricatus f. inermis

ヒゴウコギ - 学名:Eleutherococcus higoensis

ウラジロウコギ - 学名:Eleutherococcus hypoleucus - 石灰岩地に生育する種で、本州、四国、九州などに分布する。

コシアブラ - 学名:Eleutherococcus sciadophylloides - 日本全国に広く分布する種で、かつては樹脂から金漆という塗料がつくられた。

フイリコシアブラ - 学名:Eleutherococcus sciadophylloides f. albovariegatus

エゾウコギ - 学名:Eleutherococcus senticosus - 北海道に分布する種で、球形の花序に白い花をつける。

トゲナシエゾウコギ - 学名:Eleutherococcus senticosus f. inermis

ヒメウコギ - 学名:Eleutherococcus sieboldianus - 中国を原産とする種で、中国大陸に分布する。

フイリウコギ - 学名:Eleutherococcus sieboldianus f. variegatus

ヤマウコギ - 学名:Eleutherococcus spinosus - 本州、四国に広く分布する種で、球形の花序に白い花をつける。

トゲナシウコギ - 学名:Eleutherococcus spinosus f. espinosus

オカウコギ - 学名:Eleutherococcus spinosus var. japonicus - ツ

クシウコギ、マルバウコギとも。丘陵地に生育する種で、関東、東海、紀伊半島などに分布する。

クロバナヤマウコギ - 学名:Eleutherococcus spinosus var. japonicus f. ionanthus

ウラゲウコギ - 学名:Eleutherococcus spinosus var. nikaianus - 本州、四国、九州に分布する種で、黄緑色の花を咲かせ、黒紫色の果実が生る。

ミヤマウコギ - 学名:Eleutherococcus trichodon - 本州、四国に広く分布する種。

<転載、以上>