<Wikipediaより、転載>
プリムラ・ジュリアン (P. × juliana)
プリムラ・ポリアンサとプリムラ・ジュリエ (P. juriae) との交配種。草野総一作出。1972年(昭和47年)に坂田種苗(現サカタのタネ)より発売。また、プリムラ・ポリアンサとプリムラ・ジュリアンをあわせてプリムラ・プルホニケンシス・ハイブリッド (P. pruhonicensis hybrids) とすることもある。
<転載、以上>
【草野総一氏について】
サカタのタネ(当時は、坂田種苗が1961年(昭和36年)に神奈川県足柄上郡中井町に開設した中井試験場の試験場長だった、草野総一氏が品種開発したものということです。
やさしいエンゲイからの品種説明では、
「ポリアンタ(カラフルな大型種)にコーカサス原産のジュリアエ(P. juliae)小型で耐寒性のある品種を掛け合わせてできた品種で、日本で作出されました。ポリアンタに比べると小型で可憐な雰囲気が魅力的で、色数も豊富です。 花びらがバラのように重なる八重咲き種もあります。」
また、新・花と緑の詳しい図鑑では、
「ポリアンサに比べると株は小さくなるものの、花自体はあまり小さくならないので存在感があります
葉は先端がつまったような感じのヘラ状で硬い濃緑です。ポリアンサとして出回るものは葉のつまり方が弱い傾向が強いです
以前は室内鉢花として販売されていましたが、冬〜早春の花壇や寄せ植えによく用いられるようになりました。ポリアンサよりも寒さに強いといわれています(どちらも南関東では普通に冬越しします)」
とポリアンサとの違いが説明されています。
最も詳細な解説は、「世界のプリムラ(世界のプリムラ編集委員会編集、誠文堂新光社発行、2007年)」にある以下に転載したものです。
<「世界のプリムラ」より、転載>
絶世の名花“ジュリアン”
「ジュリアン・ハイブリダ」(Julian Hybrida)は、神奈川県の鉢花生産者、草野総一の手によって、1968年にジュリエ&ジュリエ・ハイブリッド(Julie&Julie Hybrid)とポリアンタのパシフィック・ジャイアントを交配した後代より名花“ジュリアン”は、誕生した。
このジュリアンに血を継なぎ花咲かせたP.JulieとP.vulgarisの組み合わせは、1900年に行われて、“Julisns”Primulasが生まれていたが、ポリアンサスの育成に関与した種のグループは、ユーラシア大陸の西端からシベリアの東端まで広く分布し、多くの愛好家が同じ組み合わせで新しい表現に挑戦していた。
その交配種は、P.×Juliana あるいはP.×pruhonicianaと呼ばれたが、P.vulgarisに大きな変異性が獲得されていなかったことから、山野草の雰囲気の抜けないシンプルな花色のものであったらしい。
パシフィック・ジャイアントが交配できる時代になってからとはいえ、誰もが楽しめる花に育てあげた草野の育種センスと商品化(1974年)したサカタ種苗の功績は非常に大きなものといえる。
ジュリアンは、草姿で野趣を表現しながら、ポリアンサスの豊富な色彩を取り込んだもので、新しい形質の取り込みはその後のポリアンサス表現域を驚くほどに多彩なものに発展させた。一斉に始まった種苗会社のF₁育種とともに多くの生産者が自家採種に取り組み、ポリアンサスの求め得るあらゆるタイプの商品が圧倒的な生産量のなかで見出され、我が国のプリムラを世界に誇れるものとした基である“ジュリアン”の貢献は計り知れない。
サカタのタネが、1983年に発売した「F₁セブンティ・シリーズ」はこれらの成果を踏まえて育成されたもので、花色も豊富で揃いが良く作りやすい。生産園芸の時代を代表する品種として記憶にとどめたい。
<転載、以上>
この「世界のプリムラ」では、ジュリアンは、ポリアンサス系統の中の「アコーリス:Acaulis」という品種群に区分しています。このジュリアンの開発が様々な品種改良を促進し、その後の第一園芸によって商品化されたバラ咲き品種の「ローゼット」を産んだようです。
◆ジュリアンの画像◆
プリムラ・ジュリアン (P. × juliana)
プリムラ・ポリアンサとプリムラ・ジュリエ (P. juriae) との交配種。草野総一作出。1972年(昭和47年)に坂田種苗(現サカタのタネ)より発売。また、プリムラ・ポリアンサとプリムラ・ジュリアンをあわせてプリムラ・プルホニケンシス・ハイブリッド (P. pruhonicensis hybrids) とすることもある。
<転載、以上>
【草野総一氏について】
サカタのタネ(当時は、坂田種苗が1961年(昭和36年)に神奈川県足柄上郡中井町に開設した中井試験場の試験場長だった、草野総一氏が品種開発したものということです。
やさしいエンゲイからの品種説明では、
「ポリアンタ(カラフルな大型種)にコーカサス原産のジュリアエ(P. juliae)小型で耐寒性のある品種を掛け合わせてできた品種で、日本で作出されました。ポリアンタに比べると小型で可憐な雰囲気が魅力的で、色数も豊富です。 花びらがバラのように重なる八重咲き種もあります。」
また、新・花と緑の詳しい図鑑では、
「ポリアンサに比べると株は小さくなるものの、花自体はあまり小さくならないので存在感があります
葉は先端がつまったような感じのヘラ状で硬い濃緑です。ポリアンサとして出回るものは葉のつまり方が弱い傾向が強いです
以前は室内鉢花として販売されていましたが、冬〜早春の花壇や寄せ植えによく用いられるようになりました。ポリアンサよりも寒さに強いといわれています(どちらも南関東では普通に冬越しします)」
とポリアンサとの違いが説明されています。
最も詳細な解説は、「世界のプリムラ(世界のプリムラ編集委員会編集、誠文堂新光社発行、2007年)」にある以下に転載したものです。
<「世界のプリムラ」より、転載>
絶世の名花“ジュリアン”
「ジュリアン・ハイブリダ」(Julian Hybrida)は、神奈川県の鉢花生産者、草野総一の手によって、1968年にジュリエ&ジュリエ・ハイブリッド(Julie&Julie Hybrid)とポリアンタのパシフィック・ジャイアントを交配した後代より名花“ジュリアン”は、誕生した。
このジュリアンに血を継なぎ花咲かせたP.JulieとP.vulgarisの組み合わせは、1900年に行われて、“Julisns”Primulasが生まれていたが、ポリアンサスの育成に関与した種のグループは、ユーラシア大陸の西端からシベリアの東端まで広く分布し、多くの愛好家が同じ組み合わせで新しい表現に挑戦していた。
その交配種は、P.×Juliana あるいはP.×pruhonicianaと呼ばれたが、P.vulgarisに大きな変異性が獲得されていなかったことから、山野草の雰囲気の抜けないシンプルな花色のものであったらしい。
パシフィック・ジャイアントが交配できる時代になってからとはいえ、誰もが楽しめる花に育てあげた草野の育種センスと商品化(1974年)したサカタ種苗の功績は非常に大きなものといえる。
ジュリアンは、草姿で野趣を表現しながら、ポリアンサスの豊富な色彩を取り込んだもので、新しい形質の取り込みはその後のポリアンサス表現域を驚くほどに多彩なものに発展させた。一斉に始まった種苗会社のF₁育種とともに多くの生産者が自家採種に取り組み、ポリアンサスの求め得るあらゆるタイプの商品が圧倒的な生産量のなかで見出され、我が国のプリムラを世界に誇れるものとした基である“ジュリアン”の貢献は計り知れない。
サカタのタネが、1983年に発売した「F₁セブンティ・シリーズ」はこれらの成果を踏まえて育成されたもので、花色も豊富で揃いが良く作りやすい。生産園芸の時代を代表する品種として記憶にとどめたい。
<転載、以上>
この「世界のプリムラ」では、ジュリアンは、ポリアンサス系統の中の「アコーリス:Acaulis」という品種群に区分しています。このジュリアンの開発が様々な品種改良を促進し、その後の第一園芸によって商品化されたバラ咲き品種の「ローゼット」を産んだようです。
◆ジュリアンの画像◆
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プリムラ・ポリアンサ(タ)、プリムラ・ジュリアン(polyantha、juliana) |
プリムラ・ジュリアンの育て方 |