<野菜ナビより、転載>

概要

うどは特有の香りとほのかな苦味、そしてシャキッとした歯触りが持ち味の野菜です。全体が白い「軟白うど」と、緑色の「山うど」の2種類がありますが、流通量が多いのは軟白うど。これは地下で栽培するなど日光を当てずに育てるため、全体が白くなります。

また山うどは、本来は野生のものを指しますが、野生種は収量が少なくほとんど流通していません。店頭で見かける「山うど」のほとんどは、軟化うどに日光を当てて緑化させたものです。

ちなみに「独活(うど)の大木」という慣用句は「体ばかり大きくて役に立たない」という意味で使われますが、うども実際に食用となるのは若い茎や穂先で、大きくなると食べられません。またうどは「木」でなく「多年草」。高さ2〜3mに成長しますが、草なので大きくなってもやわらかいため使い道がないそうです。

ウドの歴史

うどの原産地は日本や中国東北部などの東北アジアで、日本でも古くから食べられていました。奈良時代の遺跡からは「独活」と書かれた木簡が複数見つかっています。また、平安時代の書物「本草和名」にも「独活」(実際には旧字体)の記載があります。ただし、これらが現在のうどであるかどうかは不明です。

現在のようなうどの栽培が行われるようになったのは江戸時代になってから。江戸時代初期の書物「清良記」(1654年頃)には「野生種を採取して利用した」という記述があり、貝原益軒の「菜譜」(1704年)では、軟白栽培に関する記述もみられます。

その後、品種改良が行われ、現在では群馬県や栃木県など関東地方を中心に栽培されています。

<転載、以上>

野菜としてのウドについては、提携サイトの「Plants Network Laboratory」のこちらのコーナーをご覧ください。

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ウド、独活(Aralia cordata)