<「みんなの花図鑑」より、転載>
コハマギク(Chrysanthemum yezoense)は、その花の特徴としては、晩秋の花で、浜菊(ハマギク)が終わりかけたころに盛りを迎える。 草丈の割に花径は大きく、4、5センチくらいある。 黄色い筒状花の周りを白い花びら(舌状花)が囲んでいる。
<葉の特徴>
浜菊(ハマギク)の葉はへら形だが、小浜菊(コハマギク)のほうは幅の広い卵形で5つに浅く裂け、柄も長い。 ピレオ菊(ピレオギク)の場合は葉が深く切れ込む。
<実の特徴>
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
<その他、分布や名前について>
千島列島からカナダのハドソン湾にかけては千島小浜菊(チシマコハマギク)が分布するという。 日本海岸にはよく似たピレオ菊(ピレオギク)が分布する。 属名の Chrysanthemum はギリシャ語の「chrysos(黄金色)+anthemon(花)」からきている。 種小名の yezoensis は「北海道の」という意味である。
◆開花時期:9月から12月
◆花の色:白
◆名前の読み:こはまぎく
◆分布:
日本固有種 北海道から関東地方の茨城県にかけて太平洋岸 青森県では日本海側にも分布。生育地は、海岸の崖地や砂地。
多年草で、全体の大きさ・高さは、約10〜20センチ程度。
<転載、以上>
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