【帰化植物としてのオオイヌノフグリ】

環境省の侵入生物データベース(こちらから)によれば、

<同データベースより、転載>

侵入経路:非意図的移入
侵入年代:1887年に東京で確認、大正時代初期に全国に拡大
影響:史前帰化植物のイヌノフグリ、在来種、畑作物、シバとの競合、虫、ウイルスの寄主
影響を受ける生物:イヌノフグリ Veronica polita (いわゆる史前帰化植物)、在来草本植物、農産物、シバなど


<転載、以上>

ということになります。ちなみに1887年に東京で認められたというのは、「原色帰化植物図鑑(保育社刊行)」によると「牧野富太郎、大久保三郎などによって認められた」ということのようです。この時のエピソードは、

明治20年(1887)の春、牧野富太郎が、東京のお茶の水に植物採集に出かけたときのことです。
ふとみると、まだ見たこともないコバルト色の花が土手一面に咲いており、まるで満天の星を見るようだったと書いています。やがてこの草は、欧州原産のVeronica persica Poir.とわかり、オオイヌノフグリ名付けられて、発見の記事が植物学雑誌に載ることになりました。当時は帰化植物の数もごく少なく、新帰化植物の発見は珍しい出来事だったようです。


ということのようです。オオイヌノフグリは、牧野冨太郎の命名のようです。
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