<Wikipediaより、転載>

タブノキ(椨 Machilus thunbergii)とはクスノキ科タブノキ属の常緑高木である。イヌグス・タマグス・ヤマグスとも称される。単に「タブ」とも。ワニナシ属(Persea、アボカドと同属、熱帯アメリカなどに分布)とする場合もある(学名:Persea thunbergii)。

【特徴】

高さは20mほど。太さも1mに達する場合がある。
若い枝は緑色で、赤みを帯びる。芽は丸くふくらむ。 葉は枝先に集まる傾向があり、葉は長さ8-15cm、倒卵形。革質で硬く、表面はつやがあって深緑。
花期は4-6月。黄緑色であまり目立たない花を咲かせる。8-9月ごろ球形で黒い果実が熟す。
日本では東北地方―九州・沖縄の森林に分布し、とくに海岸近くに多い。照葉樹林の代表的樹種のひとつで、各地の神社の「鎮守の森」によく大木として育っている。また横浜開港資料館の中庭の木は「玉楠」と呼ばれ有名である。

【利用】

枝葉には粘液が多く、乾かして粉にするとタブ粉が得られる。タブ粉は線香や蚊取線香の材料の1つ(粘結材)として用いる。
樹皮や葉は染料に用いられた。

<転載、以上>

●木材としての利用について

タブノキは主に家具材や内装材など、ある程度、硬さが必要な用途に用いられます。
乾燥に関してはかなり困難な木材で、特に厚みのある木材などは時間をかけてじっくりと行う必要があります。
また、タブノキは硬さがある為、完成品は良いものができますが、ノコギリなどの切削作業やカンナがけなども容易ではなく、しばしば交錯木理があらわれる事もある為、加工が難しい部類の木材だと言えます。
強度については、広葉樹の中でも硬い部類に属し、摩耗などにも強いため、内装材や家具の材料に適しています。
タブノキは耐久性にも優れており、腐食に対する耐性を持ちます。

●船材として

朝鮮語の方言におけるトンバイ(独木舟)がなまってタブとなり、タブを作る木の意、とする説がある。別名(地方名)のダマ、ダモなども同じ。
樹皮は暗褐色で皮目が目立つ。
太い樹は古くから、船材として用いられた。

●染料として

また、タブノキの樹皮からは黄八丈(八丈島に古くから伝わる絹織物)の染料なども取れる事から、伊豆諸島では大切に育てられているそうです。
>詳細は、本カテゴリーの風土区分にある染料のこちらのコンテンツをご覧ください。


●千葉県君津市・清和県民の森、木のふるさと館の入り口にあるタブノキ






<葉っぱの表>

<果実>

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