小笠原諸島のタブノキ属固有種
小笠原諸島にはクスノキ科タブノキ属植物の固有種が広く分有し、外部形態からオガサワラアオグス(Machilus. boninensis)、コブガシ(M. kobu)、タブガシ(M. pseudokobu)の3種に分けられている。しかし、3種の中間型を示す個体や、同種とされている個体であっても列島間で外部形態が一部異なっているなど小笠原産タブノキ属植物の分類は混乱している。本研究では、父島列島と母島列島のタブノキ属植物を対象に量的形質である外部形態14形質の形態計測と質的形質である毛の観察を行い、形態変異パターンを調べた。その結果、今まで父島列島と母島列島で同種とされてきた個体群間に対応が見られず、小笠原産タブノキ属植物は、従来の3つの分類群ではなく5つのグループとして認識できることが示唆された。
◆収録刊行物
小笠原研究年報 31, 77-89, 2008-03
首都大学東京
小笠原諸島にはクスノキ科タブノキ属植物の固有種が広く分有し、外部形態からオガサワラアオグス(Machilus. boninensis)、コブガシ(M. kobu)、タブガシ(M. pseudokobu)の3種に分けられている。しかし、3種の中間型を示す個体や、同種とされている個体であっても列島間で外部形態が一部異なっているなど小笠原産タブノキ属植物の分類は混乱している。本研究では、父島列島と母島列島のタブノキ属植物を対象に量的形質である外部形態14形質の形態計測と質的形質である毛の観察を行い、形態変異パターンを調べた。その結果、今まで父島列島と母島列島で同種とされてきた個体群間に対応が見られず、小笠原産タブノキ属植物は、従来の3つの分類群ではなく5つのグループとして認識できることが示唆された。
◆収録刊行物
小笠原研究年報 31, 77-89, 2008-03
首都大学東京
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風土区分:日本 |